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『陰謀論』という陰謀

陰謀論とは、なんらかの有名な出来事や状況に関する説明で、根拠の有無にかかわらず『邪悪で強力な集団(組織)による陰謀が関与している』と断定したり信じたりしようとするものです。”陰謀論”という言葉は、秘密の計画を指す”陰謀”とは異なり、多くの人が正しいと考えている科学者や歴史家などの見解に反対しているなどの特徴を持ちます。

もっとも有名な陰謀論は、『フリーメイソンによる支配』です。フリーメイソンは、16世紀後半から17世紀初頭にできたとされる友愛結社です。謎の組織であるフリーメイソンの会員数は、600万人を超えるとも言われています。”正体不明”というのが一般人にとっては気味が悪いようで、何か恐ろしいことが起きると「フリーメイソンが裏で糸を引いている」と陰口をたたかれます。

フリーメイソンと並んで有名なのが、『ロスチャイルド家の支配』です。ロスチャイルド家は、フランクフルト出身のユダヤ人富豪一族です。ロスチャイルド家は、18世紀後半からで銀行業で財を成し、19世紀には世界最大の私有財産をもっていました。20世紀に入ると、一族の資産は減少しましたが、現在でも彼らの権益は、金融・不動産・鉱業・エネルギー・農業・ワイン醸造など、多岐にわたっています。

ここまで影響力がある一族になれば、「ロスチャイルド家に支配されている」と考える人たちも出てくるでしょう。金持ちへのやっかみもあるのでしょうが、ロスチャイルド家はしばしば陰謀論の対象となってきました。その背景には、欧米社会の根底にある反ユダヤ主義も関係しています。

ちょっと変わったものに、アポロの月面着陸はNASAのでっち上げだという陰謀論もあります。この陰謀論では、アポロ11号の月面着陸の映像は、地球上のどこかの砂漠で撮られたことになっています。

こんな記事を書くと、世界を牛耳る影の組織からチョメチョメされるかもしれません。あ~怖い~!。でもこんな影響力の無いブログにまでイチイチ反応する影の組織は無いでしょう。

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