外来語起源の日本語 ミイラ
ミイラは一瞬英語かなと思いますが、ポルトガル語起源の日本語です。ミイラは英語では、mummy(マミィ)です。大昔の話ですが、昭和のプロレス全盛時代にザ・マミーという全身包帯だらけのプロレスラーがいました。
ちょっと気になってググってみると、ザ・マミーはベンジー・ラミレス(故人)というコロンビア出身のプロレスラーらしいことがわかりました。ザ・マミー(The Mummy)は、全身に包帯を巻いたミイラ男風の怪奇派覆面レスラーでした。
ミイラの本場はエジプトですが、日本にもミイラがいます。エジプトのミイラは、亡くなった王族などを防腐処理して作りますが、日本のミイラの中には即身仏といって生きているうちからミイラになることを前提としたミイラもあります。またタイトル画のように、架空の動物である人魚や河童のミイラもあります。これらは、二つの生物をつなぎ合わせて作ったマガイ物ですが、一部の好事家が持っていたり、海外などにも輸出されたようです。
ミイラはポルトガル起源の日本語ですが、それ以外にもポルトガル語起源の日本語が結構あって、カステラや金平糖(コンペイトウ)も確かそうだったと思います。また、坊主や合羽もポルトガル起源の日本語だったと記憶しています。合羽は雨具と防寒具を兼ねた服飾品で、ポルトガル語のcápaから出た言葉らしく、合羽は当て字です。これらのポルトガル語起源の日本語は、15世紀の後半の南蛮貿易によってもたらされました。
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