暴論!? 環境を制御できると考えるのは人間の思い上がりでは?
気候変動は、私たちの周りに影響をもたらす世界的な環境問題です。環境問題には、気候変動のような地球規模の問題もあれば、日本が過去に直面した公害のような地域的な問題もあります。
グローバルな気候変動の問題を話し合うため、国際的な会議が毎年開かれています。それが、国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)です。今年は、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開催されました。11月30日から12月12日までの長い会議でしたが、様々なことが話し合われたようです。
今回の会議の成果文書には『脱化石燃料』を進めるという方針が明記されたそうです。今回の開催国が産油国のUAEなのに、”脱化石燃料”に踏み込んだところが成果と言えるのでしょう。未来のことは分かりませんが、50年後くらいに、この時が「化石燃料時代の終わり」だったと認識されるのかもしれません。
地球温暖化の原因は二酸化炭素であるという世界的なコンセンサスは得られていますが、科学的には未解明な部分があるのではないかと個人的には思っています。もちろん、地球温暖化について異議を唱えているわけではなく、因果関係を証明するのは難しいと思っているからです。二酸化炭素と地球温暖化は、明瞭な関係があることは間違いありませんが、どちらが原因でどちらが結果なのは議論の分かれるところです。
私はそのような問題には詳しくありませんし、そのような能力もないのでこれ以上踏み込みませんが、そもそも”地球温暖化は悪い事なの?”について考えてみたいと思います。確かに、地球温暖化によって植生が変わったり、生息する動物や魚の分布が変わっているようです。例えば、北海道ではホッケの漁獲量が減少しましたが、これまで取れなかったブリが大量に取れるようになりました。
急激な変化に戸惑うかもしれませんが、変化する環境に適応してきたのが人類です。人類は類まれな適応力で、生息域を広げていきました。一時期は絶滅しそうな数まで減ったのに、人類はそのどん底から持ち直しています。
地球の長い歴史を見ると、寒冷化による生物の大量絶滅は何度も経験していますが、地球が温かい時期に生物が短期間に大量絶滅した証拠は殆どありません。環境会議を開いて、環境の諸問題を世界的に共有することは素晴らしいことだと思います。ただし、”環境を人間の手で変えられるのか”という点については、疑問に思っています。
我々が住んでいる地球は、常に変化し続けています。時には人類が不利になるような、大規模な火山噴火なども過去にはありました。地球がドラマチックに変化すれば、人間は無力で、できることは少ししかありません。人類は環境問題に抗うのではなく、環境問題に寄り添う(適応していく)ことが必要な気がします。
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