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若者の言語感覚は素晴らしい!!

私のように年を取ると、古い考え方に固執したくなるので、言語感覚がびれていきます。もちろん、新しい表現を全否定するつもりはないのですが、体/頭が受け付けないのです。

言語感覚とは、相手、目的や意図、場面や状況などに応じて、どのような言葉を選んで表現するのが適切であるかを直感的に判断すること、話や文章理解する場合に、そこで使われている言葉が醸し出す味わいを感覚的に捉えることです。

「今頃かよ!」と突っ込まれそうですが、最近聞いた言葉に“好きピ”というのがありました。”好きピ”という言葉は、“好きなピープル(people)”を略したもので、恋愛感情を持った相手に限らず、好きな友達や芸能人のこともそう呼ぶのだそうです。ピープルという言葉通り、相手が複数でもOKだそうです。

昔の若者言葉にも似たような表現があって、一般人をわざわざ”一般ピープル”と呼んだりしていました。また、この一般ピープルが省略されて”パンピー”とも呼ばれていました。

”彼ピッピ”や”彼ピ”という言葉も最近聞いたので、似たようなものかなと思っていたら、『”好きピ”は、語感が似ていることから“彼ピ”“彼ピッピ”と混同されがちだが、それらとは意味も語源も異なる』と何処かのサイトに注釈が書いてありました。私は見事に、注釈通りに誤解していました。少し古い表現で“友達以上恋人未満”というのがありますが、関係性(愛情)の深さを比較すると、彼ピ>彼ピッピ>好きピの順になるそうです。オジサンには理解が追い付かないよ~。

二つの言葉を合わせて新しい言葉を作るのは、昔からある表現です。”一般ピープル”のように、日本語と英語を組み合わせると、これまでに無い新しい表現を作ることができます。これも日本語の柔軟性がなせる業です。若者は頭が柔らかいので、どんどん新しい言葉を作っていきます。最初は友達同士で使われた言葉でも、拡散されて市民権を得ると、それこそ一般ピープルでも使うようになります。現在はSNS時代なので、拡散スピードもパネー(半端ではない)です。

最近聞いた言葉に、”道徳心ミニマリスト”というのがありました。道徳心は、”道徳を守る心。善悪を判断し善を行おうとする心”のことを指します。また、ミニマリスとは少し前から流行した”物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人”のことを指します。この二つを組み合わせた”道徳心ミニマリスト”という言語感覚に感動しました。まだ一般的ではない表現でしょうが、私は妙に気に入りました。もしかすると、世の中に”道徳心ミニマリスト”が増えたからなのでしょうか?。

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