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海外食巡り#10 大韓民国

 海外食巡りも記念すべき10回目になりました。今回はお隣の韓国です。韓国は二度行きましたが、二度とも南部の釜山周辺でした。最初は職場旅行のようなもので、二度目は友人たちとの格安ツアーを利用したグループ旅行でした。これは二回目の韓国旅行の話です。

 プサン(釜山)に着くと、ガイドさんが待っていました。ガイドさんの案内に従ってマイクロバスに乗ったら、市場みたいなところに着きました。私たちは市場を一通り案内された後に、革製品を売っているお店に連れて行かれました。格安ツアーだと、このようなお店が必ずセットになっています。ツアー料金は安いのですが、店で購入した金額に応じたバックマージンがあるので、成立しているのです。私は買う気がないので適当に見ていましたが、グループの一人が店員さんに熱心に色々と聞くもんだから、「二階にもっといいモノがあるよ」と小さな声で日本語で言いました。

 二階に上がると、革ジャンやお財布など、ブランド物の革製品がたくさん置かれていました。でも、値札を見るとかなり格安です。メンバーの一人が店員さんに聞きました。「これは本物ですか?」。答えは「誰もわからないよ!」でした。もちろん、誰も買いませんでした。

 格安ツーでしたが、夕食に”骨付きカルビ”が付いていました。ハサミで骨から肉を切る例のやつです。小綺麗な店構えの、やや高級そうな焼き肉店でした。でてきた焼肉は美味しかったのですが、ツアーのお約束通りで、一人前(少量)しか出てきません。結局、大量に肉やお酒を追加注文することになりました。

 二日目は自由行動だったので、高速バスに乗ってキョンジュ(慶州)に行くことになりました。キョンジュは日本でいえば京都のようなところで、プルクグッサ(仏国寺)というお寺が有名です。京都と同様に世界遺産にもなっています。釜山のバスセンターから慶州行きの高速バスに乗って、お昼前に着きました。お昼前なので、ランチしてから仏国寺に行こうと話がまとまり、店を探しました。当時はスマホがないので、足で食べ物屋さんを探しました。

 幸い、仏国寺までのルートの途中で(レストランではない佇まいの)定食屋さんを見つけました。地元の人用のお店らしく、メニューにはハングル文字しかありませんでした。お店の人には英語も伝わりそうもないので、どうしようとみんなで相談していたら、少し離れた席で美味しそうなものを食べているお客さんを見つけました。あれなら大丈夫だろうと、注文を聞きに来た女将さんに、そのお客さんを指さして「あれと同じのを人数分」と、身振り手振りで伝えました。

 注文が伝わったらしく、ほどなくして”焼き飯みたいなもの”とスープが運ばれてきました。いまだに、その料理名は不明ですが、美味しかったです。マシッソヨ。お腹を満たした私たちは、それから仏国寺に向かいました。


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