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怨嗟の連鎖 イスラエル vs パレスチナ

とても残念なことに、イスラエルとパレスチナの間で大規模な戦闘が起きそうです。これまでも比較的小規模な紛争はありましたが、本格的な戦争状態に移行しそうです。

ロシアとウクライナの紛争もまだまだ継続中の中、世界中を揺るがす新しい紛争が勃発しました。中東問題は、遡れば数千年前からの歴史が関係していますから、こじれ方は尋常ではありません。

とにかく、ユダヤ人は大昔から迫害されています。最初の災難は、旧約聖書にも書かれている『しゅつエジプト』です。この時は、モーセというユダヤ人指導者が、エジプトで迫害を受けていたユダヤ人をカナーンの地(パレスチナ)に導きました。これが紀元前13世紀頃のことですから、ユダヤ・パレスチナ問題はこの時に始まったのかもしれません。

次の大きな災難は、『バビロン捕囚ほしゅう』と呼ばれている事件です。バビロン捕囚は、新バビロニアの王ネブカドネザル2世により、ユダ王国のユダヤ人たちがバビロンを始めとしたバビロニア地方へ捕虜として連行され、移住させられた事件を指します。最初の捕囚は紀元前597年ですから、今からざっと2600年前です。

最も最近の災難は、ドイツのヒトラーによるホロコーストです。ホロコーストとは、第二次世界大戦中の国民社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)支配下のドイツ国(ナチス・ドイツ)やその占領地において、ユダヤ人に対して組織的に行った絶滅政策・大量虐殺を指します。このホロコーストで、ヨーロッパのユダヤ人約 600 万人が迫害および虐殺されたと考えられています。

祖国を追われて長い間行き場のなかったユダヤの民にとって、イスラエルは念願の祖国です。イスラエルに住んでいるユダヤ人も、国外に住んでいるユダヤ人も祖国への思いは強いものがあります。その祖国をテロと呼ぶには大規模な戦闘行為によって蹂躙されたので、イスラエルの人達の怒りは最大になっていると想像できます。今回も怨嗟えんさ連鎖れんさが続きます。

イスラエルには”イスラエルの正義”、パレスチナには”パレスチナの正義”があるのでしょう。悲しいことですが、大規模な戦闘は避け慣れない状況になっています。しかし忘れてはいけません。いつも犠牲になるのは、紛争とは無関係な一般市民です。

この紛争が早期に集結することを望みます。

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