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私的コミックソングの歴史

コミックソングは、”滑稽な持ち味の音楽”の総称です。ただし、コミックソングとそれ以外の曲との境界線は曖昧です。意図的に「笑わせよう」という歌も少なくありませんが、当時はあくまでも真面目な楽曲として発表した曲が、後年の再評価によってコミックソングとして分類されてしまう場合もあるみたいです。

例えば植木等さんが歌った『スーダラ節』は超有名ですが、ドリフターズ世代の私には世代が少しずれています。残念ながらピンポイントではないのです。物心ついて初めて面白いと思った歌は、ソルティー・シュガーの『走れ、コータロー』です。その数年前には『ケメ子の歌』と言うのが流行っていました。

衝撃的だったのは、月亭可朝の『嘆きのボイン』です。今だったら、放送禁止の内容です。若い人のために解説しますが、ボインは女性のバストの総称ですが、どちらかと言えば豊満な胸を指します。今で言えば”巨乳”に近いかもしれません。その反対はナインと言っていたように記憶しています。

私は大阪とは縁も所縁もありませんが、大阪の好きな理由を列挙したミス花子(男性です)さんの『好っきゃねん』が好きでした。歌詞の中に、大阪が好きな理由として”東大より阪大の方が入りやすい”と言うのがあって、一人で大爆笑しました。それから、なぎら健壱さんの『悲惨な戦い』も好きでしたが、歌というより物語のような内容でした。

Wikiで調べたら、山ほどコミックソングがリストアップされていました。こんなにあるんだと、ちょっと感心しました。冒頭の植木さんの歌は、”ハナ肇とクレージーキャッツ”の歌として”ハ行”の欄に載っていました。
 「スーダラ節」、「ハイそれまでヨ」、「だまって俺について来い」
 「無責任一代男」、「ホンダラ行進曲」・・・

最後に、Wikiにも載っていない秘蔵のコミックソング『バイオリンのおけいこ』を紹介します。これは、中学で始めて友達になった同級生が教えてくれた曲です。それまで、フォークソングという言葉も知りませんでしたが、これは当時のフォークシンガーの曲です。佐藤公彦さんという芸能人らしくない名前ですが、当時若者に結構人気がありました。彼の愛称はケメ(Keme) で、ジャケットにもその愛称がデザインされています。

この歌の中に「だけど僕の大好きなのは、長嶋みたいな選手。仁義に生きる健さんだもんネ」という歌詞が出てきます。昭和の香りがプンプンします。

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