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オジサンのための現代用語#11 CEOとCOOはどっちがエライ?

今回はまじめバージョンです。

最近、CxOという役職をよく見るようになりました。なかでもCEOCOOはよく目にします。CEOは、”Chief Executive Officer”の頭文字をとった言葉で、日本語で言えば”最高経営責任者”です。これを従来の名称で言えば、取締役会長や代表取締役社長といった立場・役割となります。また、CEOは経営方針や事業方針における決定権限を持つ、”会社経営における最高責任者”です。

一方COOは、”Chief Operations Officer”の頭文字をとった言葉で、”最高執行責任者”という意味で、代表取締役副社長の立場・役割となります。また、COOはCEOが決定したことを執行する最高責任者なのです。CEOが企業の長期的な経営方針や事業計画に責任を負っているのに対して、COOはCEOの経営方針に従って日々の業務執行に責任を負います。CEOとCOOには上下関係があり、組織の中で果たす役割に明確な違いがあります。つまり、CEOはCOOより上の立場・役割となります。要するに、CEOの方が偉いということになります。

会長がCEOの場合は社長がCOOですし、社長がCEOの場合は副社長などがCOOになっています。また、一人でCEOとCOOを兼務している会社もあります。日本で一番最初にCOOを導入したのは、1997年のソニーだと言われています。ソニーは、所有と執行を分けるアメリカ流の企業統治体制を模した執行役員制度を日本で初めて導入しました。このとき取締役の大部分に、アメリカ企業で使われていたCxOの名称を付けました。COOもその一貫です。

おさらいすると、以下の通りです。
 CEO=最高経営責任者:会長(または社長)
 COO=最高執行責任者:社長(または副社長)
 CEO > COO

CEOやCOO以外にも、CxO(=最高××責任者)というのは種類が豊富です。アルファベットは26文字なので、CxOには26通りの組み合わせが考えられます。この中でまだ使われてないのは、CGO、CJO、CNO、CUO、CWO、CXO、CYO、CZOの8種類だけです。残りの18種類は既に使われています。

使われてるCxOの中で、個人的にかっこいいなと思うのは、CTO(=Chief Technical/Technology Officer; 最高技術責任者)です。

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