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ペコちゃん・ポコちゃんの真実

薄毛なのに、無情にも残っている頭髪は伸びてきます。さすがに耳の周辺が鬱陶うっとうしくなってきたので、二ヶ月ぶりくらいに髪を切りに行きました。お洒落な美容室は苦手なので、近所にある1000円カットの店に行きました。散髪に行くと家族に告げると、「ついでにドーナツでも買ってきて!」とお使いを頼まれました。

散髪が終わってチェーン展開しているドーナツ屋さんを目指しましたが、運悪く改装中でした。この店の周辺でドーナツの代りになるものを物色していたら、不二家さんが目に入りました。ショーウィンドウを眺めていたら、『ペコちゃんどら焼き』と『ポコちゃんどら焼き』というのがあったので、ドーナツ代わりに買って帰りました。ペコちゃん○○は普通の粒餡で、ポコちゃん○○は粒栗入りの餡でした。どちらも普通のどら焼きでしたが、どら焼きの生地には、ペコちゃん・ポコちゃんの焼き印が押してありました。

ペコちゃん・ポコちゃんにはチョットした思い入れがあります。子供たちが小さい頃に割と顔が似ていたので、親近感を抱いていました。このことを成人した子供に話すと、「そんな昔のことは知らないよ」と素っ気ない返事が返ってきました。また、「人型のキャラクターは苦手だから」と、暗にその話には触れないでくれと言ってきます。昔はあんなに可愛かったのに・・・。

ところで、ペコちゃん・ポコちゃんの関係が気になって調べてみました。調べる前までは、ペコちゃん・ポコちゃんは多分血縁関係にあるのだろうと予想していました。また、それなら姉弟/兄妹のどっちなのか?、などと疑問に思っていたら、予想外の関係がわかってビックリしました。なんと、ペコちゃんとポコちゃんは、血縁関係のない他人で、しかも恋人同士だったのです。

1950年にデビューした、”明るく元気で、お菓子が大好きな女の子”とキャラ付けされているペコちゃんは、”永遠の6歳”という設定です。身長はジャスト 100cmで、体重は15kgです。チャームポイントは、皆さんが思い浮かべる”ほっぺに出している舌”です。名前の由来は、子牛の愛称である”ベコ”を西洋風にアレンジしたものだそうです。つまり、BEKO⇒PEKOのようです。なるほど、ミルキーを売っている不二家さんならではの命名です。

1年遅れてデビューしたポコちゃんは、”スポーツが大好きで明るく、いたずら好きでワンパクな男の子”というキャラ設定で、年齢はペコちゃんより1つ年上の”永遠の7歳”です。名前の由来は、幼児をあらわす室町時代の古語”ボコ”を西洋風にアレンジしたもので、BOKO⇒POKOだそうです。しかし、何とも後付けのような由来です。ポコちゃんが、ペコちゃんのボーイフレンドだというのには驚きましたが、年齢も一つ上だったことが意外でした。

余談ですが、BとPの発音は破裂音なので、海外では曖昧な場合があります。私が知っている数人の外国人は、ワー(power)を”ワー”と聞こえるように発音していました。ペコちゃん・ポコちゃん変換ではB⇒Pですが、この場合は、P⇒Bという変換になります。さらなる余談ですが、亡くなった私の祖母は、デート・アートのことをデート・アートと発音していました。そんなことはあり得ませんが、祖母はひょっとすると外国人?。

ところで、NHKの番組キャラクター・チコちゃんは三頭身で”永遠の5歳”です。ひょっとしたら、ペコちゃん・ポコちゃんのパクリ(リスペクト)なのでしょうか?。それから、PEKO、POKO、CHIKOと、三人とも共通して”KO”で終わっています。これは何かの偶然?、それとも・・・。いつか調べてみたいと思います。

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