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所有という名のリスク

 私世代の若い頃の標準的な夢は、”お金を稼いで車や家を買うこと”でした。しかし、最近は様子が違うようです。

 都会では、公共交通が発達していることもあって、単なる移動手段なら、車は必要ありません。そのため、車を所有しない若者が増えていますし、極端な話、免許も不必要だと考える若者も増えています。最近、車の自動運転の話題をよく耳にしますが、自動運転が実用化されれば、免許は不要になります。車が直ちに無くなることはないと思いますが、AIによる配車サービスが最適化されれば、車を所有する理由もなくなります。このような、所有から共有(シェア)への流れが、加速しそうな勢いです。

 シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して個人と個人、個人と企業間で、モノだけではなく、場所や技能などを売買・貸借する経済モデルです。このような多様な資産をシェアする考えや消費スタイルが、広がりを見せています。シェアリングエコノミーのサービスは、主に5つのジャンルがあります。

 一つ目は 空間をシェアするサービスで、民泊ホームシェア駐車場シェアリングなどがそれに当たります。二つ目は 移動手段をシェアするサービスで、カーシェアリングライドシェアリングシェアリングサイクルなどがあります。三つ目はモノをシェアするサービスで、フリマアプリレンタルサービスなどがあります。四つ目はスキルをシェアするサービスで、家事代行子育てシェアクラウドソーシングなどがあります。最後は お金をシェアするサービスで、クラウドファンディングがこれに当たります。

 自分はシェアリングエコノミーとは無縁だと思った人でも、上記のどれかのサービスを使ったことがあるのではないでしょうか。シェリングサービスは海外の方が普及していますが、日本にもジワジワと浸透しつつあり、シェアリングサービスに参入する企業は増え続けているそうです。

 シェアリングサービスが普及すると、家や車を所有しているリスクを考慮する必要が生じます。もともと、家や車は個人で使っている限り、富を生まないので資産ではありません。持っていいればメンテナンスにお金がかかるし、税金も払う必要があります。来るべきシェアリングエコノミーの世界に向けて、意識を転換する時期が来たようです^^。


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