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トウキョウダイガクの知名度は意外と低い!?

 ”東大”は、国内最難関の大学であることは周知の事実です。なので、”東大”入試をテーマにした『ドラゴン桜』のようなマンガやドラマが成立します。しかし、”東京大学”ならどうでしょうか?。『東京大学物語』というマンガがあったように、”東京大学”も知名度が高いのでしょうか?。

 これは、私が高校生の時の話です。私は田舎で特に進学校でもない普通科の高校に通っていました。しかし、ベビーブームの余波で”良い大学に行けば出世できる”という進学熱がまだ残っていたため、先生たちは大学進学に熱心でした。先生たちの努力もあって、田舎の高校なのに、当時は1年に1人は東大に合格していました。

 補習の時間に来ていた2学年前の東大合格者の担任だった先生が、面白い話を聞かせてくれました。その先輩は、努力家で頭も良かったので現役で東大に合格したのですが、合格の報告に来たその先輩が泣きそうな顔で「父が東京行きに反対している」と言ったそうです。慌てた先生は、そのお父さんの説得のために先輩の家まで出かけたそうです。

 家に上がった早々、先生はお父さんに言いました。「息子さんは、東京大学に受かったんですよ。誰もが入れるわけではない東大ですよ!」。するとお父さんは、こう応えました。「東大か・・・。東大なら行ってもいいぞ」。その先生は、拍子抜けしたそうです。

 先生がよくよく話を聞くと、お父さんは”東大”は良く知っていましたが、”東京大学”は知らなかったのです。TVや新聞で”東大”は良く出てきますが、その正式名称である”東京大学”はほとんど出てきません。受験生で”東京大学”を知らない人はいないと思いますが、受験に関係ない人には必要のない情報なのです。ですから、その先輩が「東京大学に合格しました。東京大学に行かせてください」と言った時には、”トウキョウダイガク”=”トウダイ”という認識が無くて、「そんな聞いたこともない大学に行く必要はない」と先輩に言ったようです。

 ”トリニクって何の肉?”というクイズ番組がありましたが、常識と思われていることでも知らない人は結構います。都会で”トウキョウダイガク”を知らない人は殆どいないでしょうが、田舎では”トウキョウダイガク”を知らない人が少数ながらいます。一度、統計を取ってみると面白いかもしれませんね。トウキョウダイガク、頑張れ!!。

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