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コネ入社にもメリットがある!?

2024年度の就活がそろそろ始まりそうな、慌ただしい2022年の年末ですが、該当する大学生や大学院生はさぞかしヤキモキしていることでしょう。ここでは選ばれる側ではなく、選ぶ側からの視点で就活を見て行こうと思います。ただし、新卒採用の話ではないので、大学生/大学院生諸君には直接は関係ないかもしれません。

私は訳あって職場の臨時職員の採用を担当することになり、応募者の面接をすることになりました。新卒採用ではなく、途中採用の臨時職員だったので、応募者自体も少なく、数少ない応募者の中から面接で採用を決めることになりした。面接は30分程度の個人面談で決めることになりました。面接担当は私を含めた3名で、3対1による面接でした。

期限付きの臨時職員でもあり、特別有能な人を求めているわけではありませんでした。履歴書などで判断し、最終的には2名の面接をすることになりました。仕事内容を限定した募集だったため、それなりの職歴の人が応募してくれました。個別の面接は無事に終わり、二人とも好印象だったため、採用することに決めました。

採用手続きに戸惑って、年度途中の採用になりました。最初は可もなく不可もなくといった具合の勤務態度でしたが、一人が無断欠勤を繰り返すようになりました。結局、本人と相談して契約期間内での退職となりました。もう一人の人は優秀で、こちらがお願いした仕事を卒なくこなしてくれましたが、職場環境が肌に合わなかったことと家庭の事情によって、同じく途中退職になってしまいました。

今回の経験で、私には人を見る目が無いことがよくわかりました。言い訳に聞こえると思いますが、たった30分程度の面接では、その人の特性や能力を把握することは難しいのです。新卒採用の場合はインターンシップや適性テストである程度は能力や適性が把握できるので、今回のケースとは根本的に違いますが、それでも完璧な人選は不可能です。

コネ入社は、その会社とコネクション(関係)がある人の強い推薦によって入社することです。選ばれる側から見れば不公平感は拭えませんが、選ぶ側から見ればメリットはあります。第一のメリットは、会社とコネがある優秀な人の推薦のために、”ある程度”の信頼がおけることです。第二のメリットは、推薦者の顔に泥を塗るマネは出来ないので、”真面目に働くだろう”と予想できることです。

もちろん、推薦者の贔屓ひいき目で選ばれたコネ入社の中には、使えない人もいるでしょうが、多くの時間と費用をかけて選んだ一般入社の人達と同程度のポンコツ具合なら、時間と費用をかけないぶんだけ、コネ入社の方がコストパフォーマンス(コスパ)は良さそうです。

コネ入社は時代錯誤のような印象がありますが、会社が小さい間は、意外と理にかなっているのかもしれません。ただし、会社が大きくなってくると、多様な人材が必要になるので、コネ入社に頼っていては人事が回らなくなります。何事にも、良い面と悪い面の両面があるという好例です。

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