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自分マガジン うんちく編

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ウンチクに関する記事が増えてきたので、マガジンにまとめました。
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#エッセイ

偉人の別の顔#6 地質学者・ダーウィン

進化論の生みの親であるチャールズ・ダーウィンの名前は、NHKの動物番組のタイトルにも使われるほど生物のイメージが強烈です。しかし、彼はいわゆる生物学者ではありませんでした。現代なら”進化生物学者”と名乗っても良いかもしれませんが・・・。 ダーウィンは裕福な医者一家に生まれたので、両親から医者になることを切望されますが、医学にはまったく興味を示さず、エディンバラ大学医学部に入学したのに2年で中退しました。次に、牧師になるためにケンブリッジ大学神学部に入学しても、必修ではない博

オジサンのための現代用語#13 トメとコトメ

久しぶりに、妻と一緒に私の実家に墓参りに行ってきました。一泊だけ実家に泊まったのですが、妻は何かと実家の両親に気を使ってくれていました。幸い、妻と実家両親との関係は良好ですが、そうではない義実家との関係も少なくないようです。義理の両親を義父や義母と呼ぶのは知っていますが、”義両親”や”義実家”という言葉も、最近では使われているみたいです。契約を重んじる米英では、義父母のことは”father/mother in law”のように”法律上の父母”という表現になります。 配偶者の

黄金律と黄金比

内容が深遠で、人生にとってこの上なく有益な教訓のことを黄金律(Golden Rule)と言います。通例、キリストによる山上での垂訓の一節「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」(マタイによる福音書・七)を指します。この黄金律の派生として、「自分がされたくないことを人にしてはいけない」という白銀律や、「人があなたからしてもらいたいと思っていることを人にしなさい」という白金律というのもあります。 このような宗教的・倫理的な言明は、人間の行動規範や戒め

いつまでもあると思うな・・・

『いつまでもあると思うな親と金』という諺は、一読すると当たり前のことを言っています。しかし、親が健在の間はその当たり前に気付けないものです。親の存在は有難いですが、いつまでも子供の面倒をみてはくれませんし、元気だった親もいつかは亡くなってしまいます。同様に、今はお金があったとしても、使っていけばいつかはなくなってしまいます。これらのことから、”誰かに頼ってばかりではなく、独立心を持ち、倹約をして生きていきなさい”と戒めている言葉なのです。この諺には続きがあって、『いつまでもあ

人類は意外としぶとい

人類はその進化の過程で、1万人程度(諸説あり)と極端な数まで減少したのに、今では70億人以上の数に増加しています。しかし、これまでにはペスト(黒死病)の大流行、スペイン風邪の大流行、第一次大戦や第二次大戦など、自然または人為的な最悪イベントを乗り越えて繁栄を維持してきました。人類はゴキブリ並みに意外としぶといのです。 現在のコ〇ナウイルス感染も人類の脅威ですが、長い時間のスパンで見れば、いずれ克服するのでしょう。コ〇ナ感染は、医療的には人類に負の側面しか与えませんが、社会的

アノニマス?

テレビのニュースで初めて”アノニマス”という言葉を聞いた時に、最初に思い浮かべたのは”FTP”でした。コンピュータに詳しくない人は「FTPって何?」と思うでしょう。FTPというのは、Linuxなどで動いているコンピュータ(サーバ)にアクセスして、ファイルを送受信するためのプロトコルです。そのサーバのユーザなら自分のユーザ名でログインできるのですが、そのサーバ以外の人もアクセスできるような共用のユーザ名(匿名;名無し)があります。それが、anonymousです。わかる人にはわか

外来語のような日本語 スバル

何となく外来語と思われている言葉にも、実際には日本語だということがあります。その代表(?)がスバルです。スバルは自動車メーカーの社名にもなっていますが、星の名前です。正確に言えば、一つの星ではなく複数の星で構成された星団で、正式名称はプレアデス星団です。 自動車メーカー・スバルのエンブレムをよく見ると、1つの大きな星と5つの小さな星で構成されています。スバルの本来の意味は、”統べる”または”統ばる”で、”統合している/集まっている”ことを表わしています。星が集まってキラキラ

オジサンのための現代用語#9 ファビョる

インターネットスラングは、蘊蓄の宝庫です。自分では結構長く生きたつもりでしたが、インターネット上にはまだまだ知らない言葉が数多く存在しています。今回取り上げるのは、”ファビョる”/”火病る”です。この言葉がネット上の辞書で簡潔に表現されていたので、以下に”ファビョる”の解説文を示します。 『怒り狂うさまを意味する火病を動詞として用いた表現。火病は「a Korean culture-bound syndrome」として米国の精神科協会に公認された韓国文化特有の精神的症候。韓国

オジサンのための現代用語(番外編) アザスとオナシャス

今回は、昔から使われている省略語(?)を紹介します。アザスは、”ありがとうございます”の途中をピックアップした言葉です。この語は、中高生の部活での挨拶が定型化した言葉です。部活の練習後や試合後には、早口で「ありがとうございます/ありがとうございました」などと挨拶します。この早口の挨拶が”アザス”になったようです。 オナシャスも同じように、早口で言った”おねがいします”の最初と最後を取った”おねしゃす”から、最終的にオナシャスになったようです。これもやはり部活用語で、例えば野

ジューンブライドとハネムーン

ジューンブライド(June Bride)は、"6月の花嫁"や”6月の結婚”を意味します。6月に結婚式を挙げると、生涯幸せな結婚生活を送ることができると言われています。 6月に結婚式を挙げる由来は、ローマ神話の主神・ユピテルの妻である女神ユノ(Juno) を由来とする説が最有力です。女神ユノは、結婚・出産・育児の神であり、家庭の守護神です。結婚の象徴でもあるこのユノが守っている月が6月(June) です。”6月に結婚すると幸せな結婚生活を送ることができる”と信じられている理由

オジサンのための現代用語#8 wktkとkwsk

 残念ながら私の情報は10~20年遅れです。知っている人にとっては、なんてことの無いつまらない情報です。でも、これらを知らない”希少な人”には少しは役立つのかもしれません。  オジイサン寄りのオジサンなので、『2ちゃんねる』文化は全く知りませんでした。インターネット掲示板”2ちゃんねる”の存在は知っていましたが、興味が無かったので、そのディープな内容は全く知りませんでした。そんな”2ちゃんねる”のヘビーユーザーをネラーということを最近知りました。ネラーとは”2ちゃんねらー”

13日の金曜日

 今日は13日の金曜日です。日本では死を連想させる数字の4や、苦を連想させる9が嫌われますが、西洋では13が嫌われます。このような嫌われる数字を”忌み数”と呼んだりします。13が嫌われる理由は、「キリストが磔刑になったのが13日の金曜日であった」ためです。しかし、このように13日の金曜日を不吉と考えるようになったのは、実は比較的最近の19世紀になってからだとする説もあります。  現在多くの国で用いられているグレゴリオ暦では、1年の間に必ず1回以上、多い時には年3回、13日の

『カブトムシ』の勘違い

 オールドファンには懐かしい、今や伝説になった『ビートルズ』ですが、『The Beatles』は音楽のビート(beat;拍子)と虫の(beetle)をかけた駄洒落です。ちょっと英語がわかる人なら、「そうそう、ビートル(beetle)ってカブトムシのことなんだよね」といいますが、完全に間違ってます。そもそも、日本のカブトムシのような虫は、イギリスにはいません。この場合のbeetleは甲虫(コガネムシ)のことを指しています。  日本のカブトムシの英名はJapanese rhin

ナンバープレートに使われない平仮名

 通勤用の車を持っていますが、私がこれに乗って行ってしまうと、残りの家族が”日中は車が使えません”。田舎なら、公共交通などの移動手段が限られているので、一人一台の車も当たり前ですが、”まずまずの規模の街”に住んでいる我が家には、二台目の車は必要ないと考えていました。しかし紆余曲折あって、二台目の車(中古車)を買うことになりました。  納車されてナンバープレートを見ると、最初の平仮名が”を”になっていることに気が付きました。今まで、他の車のナンバープレートを意識して見たことが