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自分マガジン うんちく編

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ウンチクに関する記事が増えてきたので、マガジンにまとめました。
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#語源

"ブス"の使用法の変遷 いつから男性にも?

極端なルッキズムは論外ですが、誰しも美人やイケメンには好印象を抱くでしょう。「人は顔だけじゃないよ」とは言いますが、性格が良い上に顔まで良ければ言うことありません。 あまり使いたくない言葉ですが、”容姿の残念な人”のことをブスといいます。見た目だけの”通常のブス”もいますが、根性がねじ曲がった”性格ブス”という人もいます。このブスの語源ですが、ネット上では間違った語源が拡散しています。間違った語源の説明では、トリカブトの毒の名前である附子由来という説が書かれていましたが、こ

オジサンのための現代用語#30 パリピ

一連の記事も今回で30回目になりました。実際には、番外編も書いているので30チョットの記事数になります。今回は、ここ最近市民権を得つつある『パリピ』を解説します。 パリピは本来(?)、”ハロウィンやクリスマスなどの季節のイベントのほか、クラブやフェスなど人が集まる場所で、盛り上がるのが好きな人のこと”を意味します。最近のイベントで例えると、”仮装してハロウィンを楽しむ若者たち”のことを指します。しかし、最近は意味が拡がって、単に”テンションが上がっていること”を意味したり、

駄駄を捏ねる

子供時代の私は”とっても良い子(?)”でしたから、駄々をこねた記憶はありません。家がそれほど裕福では無かったこともあり、何かをおねだりすることはなかったし、ましてや駄々をこねることもありませんでした。 『駄駄を捏ねる』は、幼児などが甘えて、いうことを聞かない状態を指します。”だだをこねる”という表現は、既に江戸時代にはあったようで、俳句集のなかに「どろまぶれ だだをこねてる 左官の子」と言う句があります。 駄駄とは、分別を欠いた我儘な行動を表す言葉ですが、よく考えてみると

ジューンブライドとハネムーン

ジューンブライド(June Bride)は、"6月の花嫁"や”6月の結婚”を意味します。6月に結婚式を挙げると、生涯幸せな結婚生活を送ることができると言われています。 6月に結婚式を挙げる由来は、ローマ神話の主神・ユピテルの妻である女神ユノ(Juno) を由来とする説が最有力です。女神ユノは、結婚・出産・育児の神であり、家庭の守護神です。結婚の象徴でもあるこのユノが守っている月が6月(June) です。”6月に結婚すると幸せな結婚生活を送ることができる”と信じられている理由

湯(ゆ)の由来について考えてみた♨

 真夏の暑さも峠を過ぎ、もう少しすれば秋を感じ始める季節になりました。涼しくなってくると、やっぱり温泉が恋しくなりますね。そこで、温泉に関係する湯(ゆ)という日本語の語源を調べてみました。  早速検索してみると、語源由来辞典というサイトで、以下の説明を見つけました。以下は参照(原文ママ)です。『湯の語源には、温泉が湧き出る意味の「いづ(出)」の反や、「湧」の字音からなど諸説あり、有力とされているのは「ゆるむ(緩む)」の意味とする説である。冷水は縮まるようなものであるのに対し

”elemet”の語源

 英単語の”element”は、”要素”や”元素”を意味します。記憶が曖昧ですが、このelementという単語の起源が、”L(el)+M(em)+N(en)”であると書いた本があったのを思い出しました。その本では、「アルファベットを2つに折り返したら、2行目の先頭がLMNの順に並んでいる」という説明が書いてあったように記憶しています。本当かどうか試してみようと、アルファベットを順番に書いてもLMNは二行目の先頭には来ません。やっぱり記憶違いかと思ってググってみると、同じような