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2021年入社の新卒デザイナーが、配属からの1年を振り返る。DeNAってどんなところ?

みなさん、こんにちは🙋‍♀️
DeNAデザイン本部です。

DeNAの開発・制作現場で活躍しているデザイナーのキャリアや働き方をご紹介するインタビュー企画「Designer’s Career Crunch」。第6回目となる今回は、2021年にデザイン本部へ加わった2名の新卒デザイナーの登場です。サービスデザイン部に所属する山本文子さんと松本達也さん。昨年10月に現在所属している部署にアサインされ、現在はUI/UXデザイナーとして活躍しています。

お二人が業務を通して何を感じ、考えてきたのか。ぶつかった壁や得たものなど、配属されてからの1年を振り返ってもらい、話を聞きました。「新卒デザイナーの目線から見たデザイン本部」がおわかりいただけるインタビューになっていると思います。

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<山本文子 プロフィール>
2021年DeNA新卒入社。デザイン本部 サービスデザイン部所属。入社後は全社用パワポテンプレのリデザインや、デジタルムービーコレクションサービス『PLAYBACK 9』の立ち上げフェーズのUIデザインなどを担当。現在は音声ライブ配信アプリ『Voice Pococha』のUI/UX、イベントやグッズのデザイン・ディレクションを担当。

<松本達也 プロフィール>
千葉大学工学部デザイン学科にて、プロダクトデザインを専攻。同大学院にてサービスデザインを学び修士課程を修了したのち、2021年4月にUIデザイナーとしてDeNAに新卒入社。入社後はデジタルムービーコレクションサービス『PLAYBACK 9』の立ち上げフェーズのUIデザイン、デザインイベント『UI Crunch』の進行管理&配信、ダイエットサポートアプリ『カラダモ』のUIデザイン等を担当。
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アサインから1年。今、抱いている率直な想い

ーー まず最初に、現在担当されているお仕事について教えてください。

山本:音声ライブ配信アプリ『Voice Pococha』のUI/UXデザイン周りがメインで、ライバーさんへのプレゼントやイベント関係の印刷物の制作も担当しています。

松本:僕はダイエットサポートアプリ『カラダモ』のUIデザインが主務ですが、アプリ内で使用するデザインアセットのディレクションも担当しています。

音声ライブ配信アプリ『Voice Pococha』のUIデザインとグッズなど

―― 入社後の研修を経て、昨年の10月に各々のプロジェクトにアサインされたと伺っています。お二人とも配属先は希望通りでしたか?

松本:そうですね。ヘルスケア領域に興味があるという話をしていたので、その通りになりました。

山本:新卒1年目は先輩デザイナーがメンターとしてついてくれます。アサイン先の希望はメンターとの1on1で伝えたのですが、自分の意向を汲んでもらえました。

―― 山本さんは、なぜ『Voice Pococha』を志望されたのでしょうか?

山本:当時、『Voice Pococha』は開発段階で、まだリリースされていませんでした。でもリードデザイナーの方の社内プレゼンを見て、事業内容にすごく共感したんです。デザインも素敵で、その方の下で勉強したいな、と思いました。

―― 松本さんは、もともとヘルスケア領域に興味をお持ちだったのですか?

松本:希望を出す前にいろんなプロジェクトの話を聞く機会を設けてもらっていて、その時にデザイナーが担う役割がそれぞれ違っているのを知りました。事業領域としてのヘルスケアに特段興味があったわけではなかったのですが、話を聞いた中で、デザイナーとしてサービス全体に1番コミットできそうだな、と思ったのがヘルスケア領域だったんです。

―― それぞれ志望理由が異なるのが面白いですね(笑)。アサインされて1年が経過しましたが、今の率直な感想をお聞かせください。

山本:基本的には楽しく仕事できています。『Voice Pococha』の機能デザインにおけるオーナーを任されるなど、業務の裁量も増えました。同時に、自分に足りていないところが浮き彫りになってきているのを感じる日々です。

松本:『カラダモ』のデザイナーは僕1人なんです。自分で裁量を持って業務を進められるところに入れてもらったので、良くも悪くも自分次第ではあるのですが、伸び伸びやらせてもらっています。あと、事業全体に関われることを希望していましたが、プロダクトを作る上でデザイナーとしてできることの幅が広げられるだろう、ということを見越して配属してもらったんだろうなと1年経って感じています。

ダイエットサポートアプリ『カラダモ』のUIデザイン

UI/UXデザイナーを目指したきっかけ、DeNAを選んだ理由

―― 山本さんは文学部出身なのですね。学問としてのデザインを学ばずに新卒でUI/UXデザイナーとして採用されたのは、DeNAではレアケースでは?

山本:そうみたいですね。ちなみに大学では言語学を専攻していました。

―― どんな経緯でUI/UXデザイナーを志すようになったのでしょうか?

山本:趣味レベルですけど、実は中学3年生くらいからアプリを作ってみたり、コーディングしてみたりということをしていたんです。その頃からデザインがすごく楽しいなと感じていて。ただ、デッサンが得意ではなかったのもあって、美大への進学は考えていませんでした。

でも、大学時代は制作会社でアルバイトをしたり、インターンをしたりしてデザイン経験を積むようにし、UI/UXデザイナーを目指そうって決めていました。将来の選択肢としてずっと持っていたんです。

―― その中でDeNAを志望した理由は?

山本:制作会社でアルバイトをした経験から、自社サービスがあってかつ開発仕様書を作る前の段階からデザイナーが参加できるという環境にとても魅力を感じていたんです。企業規模が大きいとどうしても分業スタイルになってしまうし、クライアントワークだとデザイナーが関わるのは最後の画面作りだけ、っていうケースは少なくないですから。

DeNAは「モノづくり」を標榜している企業で、開発の上流工程からデザイナーも参加できるとのことだったので。

2021年新卒入社の山本

―― 企業研究をされた上でDeNAを受けたのですね。松本さんはプロダクトデザインを専攻されていたとか。プロダクトデザイナーを目指す道もあったと思いますが。

松本:はい。最初はメーカーを主体に就活していて、実はプロダクトデザイナーとして内定をいただいていた会社もありました。でも、就活当初から自分の中でプロダクトの方向に行くかUI/UXのほうに行くか、すごく悩んでいたんです。内定はいただいたものの、デジタルサービス分野の方がより多くの人に届くな、デザイナーとしてサービス全体に関わりたいな、という思いが強くなって、UI/UXの方向に舵を切りました。

――舵を切るきっかけとなった出来事などはあるのでしょうか?

松本:大学時代にとある企業でUXデザイナーとしてインターンをした経験があるんです。UXリサーチャーの方と一緒にユーザにインタビューをし、アプリやサービスの改善に取り組んでいました。アイデアを形にしていくところが興味深いなと思っていて、そういった実務経験があったのは1つ大きなきっかけではあります。

――DeNAを選んだのはなぜですか?

松本:事業会社で、かつその事業の幅が広いところです。あと、大学ではユーザの課題をもとにサービスコンセプトを提案するという課題が多かったんです。

――まさに、DeNAが取り組んでいることですね(笑)

松本:「ここだ!」って穴場を見つけた感じがしました(笑)。学問としてUI/UX領域について学んではいませんが、勉強してきたこととDeNAとの親和性がすごくあるなと。あと、自分でキャリアを作っていけるんだろうなみたいなイメージもあり、飛び込むような気持ちでDeNAを受けました。

2021年新卒入社の松本

デザイナーとして「どう事業へ関わるのか」

―― お二人ともアルバイトやインターンとして他の企業を経験されていますが、入社後に感じた「DeNAイズム」のようなものはありますか?

山本:最初に感じたのは、ビジネスにおけるデザイナーの立ち位置の違いです。エンジニアさんもビジネス職の方も「プロダクトにおけるデザイン」をとても大切にしてくださっているんですよね。

例えば、一度決まった仕様を変えるのって結構大きなことだと思うのですが、新人であっても「デザイン観点からこういう風に仕様を変えたいです」って意見すると、真剣に耳を傾けてくれる。プロトタイプを作ると、全員が確認して「これ大事だよね」っていう話ができる。そういった土壌がデザイナーだけじゃなく、他職種の方にもある環境だなと思います。

松本:あと、プロダクト側だけじゃなくて、マーケティング側にもデザイナーとして関わることを求められるよね。手を動かす前の企画段階からデザイナーもきっちりコミットするし、リサーチもする。

山本:うん。ビジネス職とエンジニアを含めた新卒全体の研修でも、UXデザインの講義があったしね。事業作りにはデザインが必要という概念がしっかりと根付いている気がします。

松本:僕個人では、今は開発チームにいるので、エンジニア的なところにも携わることができて楽しいですね。開発にUnityを使用しているのですが、コードまでは書かないけどデザインを配置するフロントエンドみたいなこともやっています。興味がある旨を伝えたら、基本を教えてもらえて、今はそれが業務の一環になりました。場合にもよりますが、手を挙げればやらせてもらえる。そういう寛容さがあるのもDeNAの特徴かなと思います。

―― 育成というか、新卒のサポート体制についてはどうでしたか?社会人1年目は多少なりとも不安を感じることがあったのでは、と思いますが…。

山本:先ほどお話ししたメンター以外に、仕事面のことをサポートしてくださるチューターもつけていただきました。それ以外でも、プロジェクトごと、案件ごとに先輩デザイナーがいて、手取り足取り教えていただきました。すごく手厚くて、心強かったです!

松本:特にメンターの先輩には、デザイナーとして事業にどう関わっていきたいのかを明確にするための壁打ちをたくさんしてもらいました。最終的な配属希望を出すにあたっての判断基準みたいなものを作る、土台を作る手助けをしていただいたのは本当にありがたかったですね。また、DeNAの全デザイナーが参加しているSlackチャンネルがあるのですが、そこでも自分たちの存在を認識し、気にかけてくださっているのを感じましたね。

成長できたこと、直面した壁

――今年の新卒デザイナーも、アサイン先が決まってすでに配属されましたね。1年前の自分を思い出して、あの頃から成長できたなと感じることはありますか?

山本:制作進行の部分で自己管理ができるようになったかな。この日までに仕様をフィックスしてエンジニアと共有しましょうとか、スケジュールが緩くなってるから少し締めましょう、みたいなことを考えられるようになりました。

今年のデザイン本部への新卒入社も2名なのですが、2人とも『Voice Pococha』チームに入ったんです。そのうちの1人と組んで2人で企画を立てたりしているのですが、自分以外にも作業する人がいると責任感が芽生えて、進行が力強くなったとは思います。

それよりも、ちゃんと学び続けないと取り残されるっていう危機感の方が強い(笑)。彼らに教えるよりも、教えてもらうことの方が多いです。

松本:わかる!今年の新卒デザイナーはバイタリティーがあるというか、学びに対する貪欲さみたいなものを感じていて、とても刺激を受けています。自分にできる領域を広げてみようと思うきっかけになりました。

―― 壁にぶつかっているなと感じることはありますか?

松本:しょっちゅうです。予期してない壁が次々と現れます…。今ぶつかっているな、と感じたところでどんな壁なのかを上長の方と言語化しつつ、乗り越えるためのアクションを考えつつ、な日々です。

山本:私も壁はたくさんあるんですけど、まずは自分のデザインクオリティを上げなければならない、という高い壁があって。アカデミックにデザインを学んでいないことが最大のウィークポイントなのを感じています。でも、何かわからないことがあってもそれが当たり前の感覚なので、じっくり読解していこうという姿勢にすぐに入れるメンタリティは強みです(笑)。

――では、デザイナーとして成長するために現在心がけていることがあれば教えてください。

山本:自分ができることの範囲内でデザインするのではなく、サービスにとって何が必要かを考えてデザインに取り組むようにしています。例えば、アニメーションがあった方がいいと思うのなら、そのスキルを持ち合わせていなくてもアニメーションを作る練習をするとか。

サービスをどうしていきたいのか、それを実現するにはどんなスキルが必要か。それに合わせて自分のスキルを後付けしていくようにしています。前進するんだ、という姿勢を常にキープしていたいです。

松本:事業全体を見て「デザイナーとして何ができるんだろう」というのをいつも深掘りするようにしています。ユーザに対する解像度やマーケティング面での訴求方法を高める必要性を感じているので、UXリサーチのチームにも参加したりして、視野を広げることを心がけています。

DeNAのデザイン職を目指す学生へ

――どんなタイプの人がDeNAのデザイナーに向いていると思いますか?

山本:未経験の分野でも業務を任される機会が多いので、とにかくモノづくりが好きでチャレンジ精神が旺盛な人にはいい環境だと思います。

松本:うん。好奇心が強いとか、新しいことにチャレンジするのが好きとか、本当に重要なファクターだと思います。

山本:チャレンジしたいことがあればやらせてもらえるので、幅も広がるし、デザイナーとしての成長もできます!

松本:新しいことでも積極的に受け入れようという文化があるので、むしろ「何かを持ち込んでやろう」っていうくらいの姿勢があるといいかも。

――ありがとうございました!では最後に、UI/UXデザイナーを目指している学生にメッセージをお願いします。

山本:私はアカデミックにデザインを学んでいないのでそこが弱点ではあるのですが、美大の芸祭に足を運んでどんな考えのもとにどういう作品を制作しているのかを見たり、本や映像、美術館などからたくさんの学びを得ました。その上で、自分はどういうデザイナーになりたいのかをたくさん考えましたし、アウトプットもしてきました。

DeNAは美芸大の学生はもちろん、そうじゃない学生にも門戸が開かれているので、UI/UXデザイナーを目指す方は臆せずチャレンジしてください。あとは、いろいろなサービスを、まずはユーザとして楽しみながら体験を積み重ねていくと、いいインプットに繋がると思います!

松本:DeNAではポートフォリオ講座を開催していて、僕も登壇することが多いのですが、学生から参考にしているデザインについてよく質問されるんです。もちろん僕もいろいろなものを見て「かっこいいな」「参考になるな」と思うことはあるのですが、まずは頭をフラットにして、自分軸でアイデアを練った上でアウトプットすることを意識しましょう、と学生にはアドバイスしています。

何を考えてどんな風にデザインに向き合っているのか、それをどういった形でアウトプットするのか。そういったことに考えを巡らす過程を大切にして欲しいなと思います!

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