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【超々短編】彼は死神になりました。
彼は死神になりました。
つい、この間交通事故に会った時にドアやら跳ね飛ばされて倒れました。
立ち上がると彼は自分の肉体の脇に立ち困惑しました。
しばらくするとスーツの何者かが近づいてきてカバンから巻物を出して読み上げて聞かせました。
あなたは死にました。通常は選択権はありません魂を浄化して転生します。
しかし、今回あなたは見事「死神」に転職することができました。
そしてスーツの何者かは自分が死神と言い「世代交代」であなたに認定証を渡しますと言って、「鎌」とタブレットを渡しました。
秘密保持契約書「死神とばれてはいけない」死んだ彼のサインが書かれています。
亡くなる方は皆さん感が良いのでだいたいばれますけど魂を刈り取る、時に救うときは「違います」と伝えてあげて下さい。
鎌は小さくなりますし形状は変えることが可能です。タブレットになくなる方の情報が表示されます。両方とも空間魔法により取り出し自由です。
魂を刈り取る対象が現れたらこのミニドラくんが教えてくれます。とドラゴンのキーホルダーをくれました。
そして、去っていきました。
タブレットを見ると「死神入門」と書いてありました。なかなか見ないタイトルですまず見ないですよね。彼は取り敢えず、自分が死んだことに現実味がなく困っていました。
救急車がきて彼の肉体をストレッチャーに乗せ運んでいきました。
魂になった、死神になった彼は乗り込もうとしたら扉が閉められました。
彼は挟まれだと思いましたが、もう魂ですからすり抜けるわけです。
外を見ると子供が「人が挟まれたよ!」驚いています。「母親らしき人は誰もいないでしょ!」致し方ないです。
接肩すり抜けたのでそのまま救急車に乗り込み病院へ行きます。なんだかんだで霊安室に到着しました。
彼には家族がいませんでしたので、区役所の方で手続きが進み気がつけば火葬場に会社の同僚と友人が数名の寂しい葬儀です。
彼はそこで骨になった自分を見て死んだと自覚しました。
そして、渡されたスマホを取り出して開き動画の再生ボタンをおしました。
死神入門!あなたは今自分が火葬された姿を見ていると思います。そしてんだことを自覚していると思います。
そう、あなたは死にました。
そしてこの動画を見てこう思っているはずです。
死神になるしかない。ありがとうございます。
あなたは、人の命を刈り取る仕事と聞いたかもしれません、事実は救い上がる仕事です。
魂は迷えば暗く重くなり、天界にあがることができません。そのためにはあなた!死神が必要なのです。
では、ここまでが概要になります。
では。道具の説明をさせていただきます。前任者に説明を受けているとは思いますので必要に応じで確認してください。
まずは鎌です。これは肉体と魂を正確に分離救い上がる道具です。もちろん、祟られた魂も救えます。・・・・
ここは飛ばそう。鎌、タブレット、キーホルダーの話は一度聞いているのでスキップした。
キーフォルダーが鳴いた「ぎゃおーん」タブレットが話しかけてくる。「ハロー死神!!救う魂が見つかったよ!!」そして現場に強制転送される。
転送だれた先には老人が座っていた。そしてこうつぶやいた。
「ずいぶん若い死神さんだね。でもまだ私は死んでないよ。」
たしかにその老人はまだ死んでいなかった。
しかし、死が近いのも間違いなかった。
「死神さん、あんた鎌持っていないのかい。」
死神は「通りすがりですよ今度こっちに引っ越そうと思って」
「そうかい、いきなり現れたのでてっきりお迎えが来たのかと思ったよ」
死神は「まだ死ぬには早いんじゃないですか?」
「いやーもう十分生きたよ。」
そう言って息を引き取った。
死神はその老人に夢を見せた、
それはその老人がかなえられなかった夢だった。
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