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【超々短編小説】死ににくく生まれにくい世界

ある惑星のことなんですがここに住む人類は医療が進みある時期から不老不死に近くなりました。死ににくくなりました。とても良いことです。皆さん楽しく暮らしています。

あるとき出生率が極端に低くなりました。
総人口は60億人でほぼ安定し新しい命は年に500人弱しかもすべて操作された遺伝子です。面白いことに「向上遺伝子」の発見とその活性化の方法を行うと自殺率が極端に減りました。
自殺者は年に300人程度です。

もちろん仕事は必須になっています。もはや生きがいになってしまいます。
それは、超記憶サプリと適応力ドリルをやることにより自信が持てなんでもできてしまうためです。もちろん、何回かの失敗はあります。しかしどんなにひどい人でも2年努力すれば必ず身に付きます。人によっては2~3週間で身に付きます。しかも使えます。仕事をすることによりポイントが付与されるのでそれを使います。この世界はお金はポイントにとって代わっています。非常に楽です。生きやすい街です。

貧乏人や戦争がありません。人の喜怒哀楽はあるのですが人が争うほどではありません。自由はあります。犯罪あれば対処しますが約15年ほどひどい事件は起こっていません。世の中は何の変化もなくまるで平坦になってしまったのかと思うこともあります。物事を論理的に考え効率化を考えます。人々はとても仲が良いです。
きれいな川やきれいな花、虹や森や自然に合わせた建物の数々調和がとれています。こんな世界があればいいかはわかりませんが変に人が争うよりは生きやす世界かもしれません。

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