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これは業務?それともパフォーマンス?

とある課長はある部門の責任も担っている。

社内外調整チーム、通称ネゴチーム(ネゴシエート)

ルールから外れた案件の折り合いをつける。この業務は非常に大変なのだが、ルール(正しい内容)と、それから外れている部分を知り、どの様に対応するかを伝えることができればできないことはない。

とあるリーダーをこの業務の担当である。

ルールから外れてしまいなんとかする為、
「この件については〇〇としてもらいたい」と
折り合いをつける為に会議を行なうことだ。

ルール従う場合は会議は不要。と聞いていたが、

しかし、便宜的にa社のaさん(便宜上)から
ルールが決まっているのだが会議をしたいと言う。

とあるリーダーが、理由を聞いてみると、理由は「上長や取引先に直接話すのは難しい」会議をしてもらえれば二度手間を防げる。

とあるリーダーは「ルールブックどうりに進めるように関係会社に伝えれば問題ないのでは?」

会議内容は書類に提出している。業界の知識は多少は必要だが、他人に説明できるように作り込まれている。読めば正直行って分からない人はいないと思う。ルールブックもあるので合わせて確認すれば折り合いをつけた内容がわかる。

a社の立場は
・ルールから外れた案件をとあるリーダーや課長が仲介し調整した関係会社との折り合いをつけるた会議内容を取引先に伝える。
・ルールに則って入れば取引会社との仕事を進める。
のはずである。何か言っていることがおかしい。
とあるリーダーはとある課長に内容を伝えた。

とある課長も話を聞いた結果おかしいと思った。
とある課長はa社のaさんに連絡を取り事情を聞くことにした。

「ルールに沿っている場合は会議は不要ではないか」

a社のaさんは「全くそのとうりだが是非やって頂きたい、御社の案件担当には了解を得ている。ルールどうりに物事を勧めていただきたい。」
言葉が通じない。

とある課長はその場で、案件担当に確認したところ「複雑な人間関係がありましてお受けすることにしました。」ますます訳が分からない。

しかし、何故か実務部長から命令が来たので従うことになるのだが、念の為条件をつけた。「お付き合いするのは3回まででお願いします。」その理由はa社に対しての行協力期間が終わる為である。

後日、営業部長がとある課長に頭を下げてきた。
契約外の仕事だった、さらにただ働きである。

案件担当は移動にするとのことだったので、とある課長は「是非現場を経験させてあげたい」と言ったところ、翌日からその案件担当は体調を壊して出社できなくなったとかリモートオフィスなのに今まで繋がっているインターネット回線が繋がりにくくなったとか色々事件が起きているらしい。

案件担当を入れるのは苛々しそうなのでやめた。

翌日から3回の会議を行うこととなった。とあるリーダー、とある課長、a社の担当者、a社の取引先、全く持って不思議である。

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a社の取引先はニコニコしながら、「御社が新しいコンサル会社さんですか本日はよろしくお願いします。」

とあるリーダーは一瞬固まってしまった。
すぐ様、とある課長がフォローに入り会議をスタートさせた。

驚きである。a社はコンサル業務を行なっている、色々な噂もあったが、今回はとある課長は3ヶ月の約束であること聞いて業務をしていた。

何故短いのだろうと思ったが今回の件で理由を察した。生産的な意見を言えない。「うちの会社と一緒だなぁ」と少し自虐的に思ってしまった。

最大の特徴は「丸投げ」であった(笑)

a社の取引先は、「ルールに沿う様に全てことを進めてください。a社さんにはそのように伝えてあります。御社がそのとうりに調整をしないと聞いているので大変困っていました。」

a社の取引先は最終的に「マニュアルに従わないと一切検収をしない、物によってはマニュアルどうりにやっても検収しません」と言ってきた。

訳が分からない。更に考えてみれば、全くの他社である。とある課長がa社の運命の一つ握ってしまったのである。何のための交渉なのだろう。

とある課長は自社の立場と、今回の件には業務契約外であること、契約だけでは仕事が成り立たないと感じた為(ここは大人の都合)、a社のお手伝いができればとの考えと、a社の取引先の意向であればそのとうりにa社が業務を遂行すれば問題ないことを伝えた。

会議の空気が止まった。

a社とその取引先は大変不満そうだったので、分かりやすく商流を書いて伝えてみたが、我々は客だと言わんばかりだった。

世の中は理不尽であるが、とあるリーダーと課長も企業戦士である。

とある課長は「いつも通りの会議をさせて頂きます。」と言って、とあるリーダーに司会を引き継いだ。

一通りの会議を終わらした。

最後にa社から「ここでは了承します」

もはや驚かない。

理由は簡単である。問題と思う会社を釣り上げようとしていたようだが、彼らは「決裁権が無い、交渉力も無い」それをさらけ出してしまった。

当然そこは無視して、
とあるリーダーは「本日は長い時間ありがとうございました。」

もちろん、ルールブックをちゃんに従う必要はあっただろう。
今後はそうするように伝えてある。

本来、a社やその取引先は「問題をうまく処理する」になると思う。今回はとあるリーダーと課長をうまく使い解決させたのだろう。

約束の3回の業務を終わらせた結果、
a社より業務の延長が打診されたようだった。

とある株式会社の営業部長はこの案件を断ったそうだ。
延長の契約金が半分だった為断ったそうだ。

とある課長は幾らなら受けたと聞いたところ、
「3倍〜5倍なら受けたよ」と笑いながら話してくれた。

とある課長は、それはやりすぎではと思った。

その話を聞いていた、とあるリーダーは「仕事がちゃんと終わるならやりたいですね、何せ相手が決められない人だと終わるものも終わらない。」

とある課長は笑いながら
「それは業務なのかそれともパフォーマンスなのか」

とあるリーダーは「出演料下さい!」と営業部長に懇願した。
「パフォーマンスだったんだね」と営業部長の一言(笑)

とある課長が「はい、今月の出演料」と給料明細書の入った袋を渡した。

とある部長は「はい、次の舞台の企画書」と業務指示書を渡した。

とあるリーダーは元気なく
「ありがとうございます」と言って座席に戻った。

業務では知識や経験が大切だ。
パフォーマンスも同様だ。

何より感情は不要である。

仕事に夢を見ることなく淡々とこなすことが必要にる。
内容がどうあれである。

a社の取引先がとある株式会社と直接の取引を依頼してきたのは、その3ヶ月後の話であった、とある営業部長は契約金のが多かったらしく大喜びであったらしい。

とあるリーダーと課長の「出演料」が多くなっていたのは、その1ヶ月後のことである。

そして、部下が8人増え、とある課長は人事決済に悲鳴を上げることになるのはその2ヶ月後である。

さらに、半年後正式にネゴチームは部門化され、とある株式会社の収入源の一つとなった。部門名は「コンサルちゃんと」とメールを打つのが恥ずかしいと、とあるリーダーは言うが、命名者がとある営業部長であり給料を上げてくれる人なので文句が言えないそうだ。

まあ、いい業務をしているだけでは収入は上がらないかもしれないが、雑に業務するよりはマシなのかもしれない。時にはパフォーマンスも必要だろう、それはPRというパフォーマンスに限られらのかもしれない(笑)

この理不尽な世の中を上手く生き続けたいものだ。

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