【ショートショート】自分を大事にして欲しいなぁ
夫婦の会話:ゴミ捨てから分かるアルコール生活
「ゴミ捨てろー」
パジャマ姿の妻が背後から肩に顎を乗せ引っ張り呪いのことは言葉を伝えてくる。
「あの酒不味い」
「ゴミ捨てロー」
呪文の様に唱えてくる。
台所には酒瓶が転がっている。
これが伝説のキッチンドランカーだと気がつく。
「会社休んだ、気持ち悪い」
驚きの発言である。
「うっぷ」
トイレに駆け込んでいった。
「おぇ〜、おぇ〜、おぇ〜」
嗚咽を連呼し戻ってきた。
「トイレ掃除しろ〜」
「ゴミ捨てろー」
妻の話を聞くと酒を飲んでいることを私のせいらしいのだが全く容量を得ない。
最近は軽く暴力を振るうようになった。
やめる様にその手を払うと妻は暴力だと言う。
まぁ良いのだが私が数年前にアルコール依存症と急性アルコール中毒を治すのにまぁあまぁの苦労をした後に一滴のお酒も飲んでいないのは知っているはずなのだがどうやら妻は実践するのは難しいらしい。
毎回無駄だと分かっているが話す。
「お酒やめれば良いんだよ」
妻は答える。
「米の水〜、美味しいよ」
昼から酔っ払っている。
悲しいなぁ。
一人で外に行こう。
「買い物行ってくるね」
妻は人形を投げつける。
「頭痛いからリンゴジュース買ってこい」
家を出だは良いいが少し途方に暮れている。
もう帰るのはやめようかどうしよう。
妻からのLINEや電話が襲ってくる。
そうか、こう答えよう。
「しばらくかかると思います。」
依存症の問題は本人がやる気を出さなければ解決することは決してない。
自分を大切にして欲しいし私自身の身も守らなくてはいけない。
そして私はしばらく妻の元から去りました。
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