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愛知の祭り写真集を作り、愛知県下の全小中学校に寄付して、次代を担う子供たちに愛知のまつりの魅力を伝えるクラウドファンディング


祭り写真家のデン真です。
愛知県の祭りを中心にこれまで活動してきましたが、このたび、愛知の祭りを題材にして写真集を制作することにしました。そして、愛知県下の全小学校と全中学校に、この写真集を寄付するクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げます。

2012年より、私が生まれ育った愛知県の祭りを追いかけ、今年で10年になりました。私は、広告写真を生業にする傍ら、「愛知の祭り写真家」として様々な公開講座、イベントなどで登壇させていただいております。
私が祭りを継続的に撮影することになったのは、東日本大震災がきっかけです。東北の各地で祭りや伝統文化が途絶する危機を目にして、生まれ故郷の愛知の祭りの魅力を写真に残していくことの意義を痛感しました。

愛知県各地で行われている祭りは、いまも昔のやり方で続けられているものがとても多いです。例えば、全国では電灯が主流の提灯も、愛知ではろうそくを使うところが今も多いです。また千年以上昔から行われてきた祭りがいくつもあり、文献には残っていなくとも、それらの起源に思いを巡らせると、先人の願いや思いに近づけたような気がして、私はますます愛知の祭りにのめりこみました。

祭りは、知れば知るほど面白いものです。それは、祭りの中に、私たちの先祖の存在を強く感じるからです。目に見えないものを日常や自然の中に感じ敬う、我々の先祖は自然や日々の営みの中に、実に人間味にあふれる神様を感じ、神様とともに祭りを楽しむ独特な精神文化を育んできました。祭りだけが、はるか先祖からの景色を映し、同じ思いを共有できると言ってもいいでしょう。


◆コロナで祭り中止!各地で存続の危機がリアルに…


ところが、近年、新型コロナウイルスの蔓延により、どの祭りも中止に追いやられました。祭りによって繋がっていた地域の糸は、断ち切られたのです。これまで祭りのときに故郷に帰って祭りに参加していた子世代も家庭を築き、子(孫)を持っていますが、子の故郷と孫の故郷は違います。孫世代の子供たちは祭りの担い手になってくれるでしょうか。今ある祭りは、田舎に残された年寄と、わずかばかりの若者でどうにか繋いでいるのが現状です。

こういった話を関係者から聞くたびに心が痛みます。こんな素晴らしい祭りを、ここまで大切に繋いできたのに。次世代に継承できなくなれば、どんなに大切に思っていたって、そこで終わってしまいます。今、祭りが存在していることは、もはや奇跡かもしれません。

今年、ようやく縮小されながらも祭りが再開され、祭りの賑わいが少し戻ってきました。活気づく町並み、幔幕が張られ、幟が立ち、まさに晴れ姿、人々の顔に笑顔が溢れ私もレンズを通して、祭りの素晴らしさを再認識しました。しかし、喜んでいる場合ではありません。今はまだ暫定的な開催でしかないのだから。プロの写真家として、何かできないだろうか真剣に考えました。


◆私ができることは、写真で多くの人に祭りの魅力を伝えること


写真には、五感を動かし、伝える力があります。瞬間を切り取り、ダイレクトに、繊細に、感動を映し出した写真には、聞こえないはずの音、光、気持ちの高ぶりまで表現することができます。言葉がわからなくても、知識がなくても、一枚の写真で心を動かせる。私ができることは、これしかありません。

海があり山があり川があり平地がある、古より東西の接点で交通の要衝であり続け、天下人を排出しさらに幕府から特別な庇護を受けた尾張と三河、すなわち愛知。この地には、全国でも稀に見る多様な祭り文化が花開き根付いています。これまで12年に及ぶ撮影活動で、この多様性は特別の価値があると確信しています。

唯一無二である愛知の祭りをこの先も見たい。そして、次の世代にも見せてあげたいから、まずは「知ってもらう」ところから始めようと思いました。
愛知の祭りの面白さを、楽しさを、美しさを子供たちに、どうか知ってほしいと思います。そして、いつか祭りを支える側になってほしいと願っています。

◆祭り文化を子供たちに伝えたい。どうか、あなたの力を貸してください


私は、愛知の祭りの写真集を作ることにしました。撮影だけでなく、レイアウトから文章まで、すべて自分の手で行います。その情熱が、写真集にも宿ると思うから。魂の共鳴、それは、祭りと同じです。


私の知る限り、愛知の祭りの多様性に着眼した写真集はこれまでになく、どの人も初めて見るものになるでしょう。さらに、多彩な方々に寄稿をお願いし、愛知の祭りを多様な切り口のコラムで伝えます。私たちは実に豊かな文化の中に生きているのだと、きっと感じてもらえるものになるはずです。

クラウドファンディングは、まず第一目標として、県下すべての中学校、そして第二目標として小学校への寄贈を目指します。子どもたちのもとへ確実に届けるために、実費をクラウドファンディングでまかない、さらに、祭りの魅力を届ける写真展の開催を行っていきます。愛知の素晴らしい祭りを途絶えさせないために。そして、私たちの心のふるさとであり続けるために。ぜひあなたの力を貸していただけたら幸いです。

プロジェクトのスタートは10月下旬、それまで下記のプロジェクトページで随時進捗を発信します。このページのいいねが増えれば、より多くの人にプロジェクトが知れ渡ります。ぜひ、「いいね」をお願いします。

愛知の祭り写真集「祭り行こまい!」鋭意制作中!

メジャーからマニアックまで102の祭りを掲載!
ユネスコ無形文化遺産に認定された山車祭りから、奇祭として知られる珍しい祭り、古くから伝わる盆行事など、大小さまざまな祭りをピックアップ!

まつりの魅力を祭りの専門家など多彩な方がコラムで寄稿
私の視点だけでなく、錚々たる面々が祭りを切り口にコラムを寄稿いただきます。
コラム執筆者一覧
石田芳弘   
犬山祭保存会会長 祭り文化に精通する元犬山市長
安田文吉   南山大学名誉教授 当地の民俗芸能研究第一人者
鶴田知大   豊橋美術博物館学芸員 東三河の文化はおまかせ
おくだ健太郎 歌舞伎ソムリエ 歌舞伎座のイヤホンガイドで大活躍
大竹敏之   名古屋文化を発信するライター、メディアで大活躍
エリザベスヨピス ナゴヤはつまらなくない!を発信するインフルエンサー

躍動感あふれる写真の数々!
1つの祭りで1000~5000カットの撮影をしています。見どころとなる部分だけではなく、じっくりと祭りの流れを感じながら撮影をしているため、どうしても多くなります。しかし、撮影後は20枚以下にしてストックしています。10年分の写真をさらに厳選する作業によって、祭りの「動」(熱気や興奮)と「静」(静寂、美)が際立つ写真集となったと自負しています。

写真集は2023年5月の出版を予定しています。なお、クラウドファンディングが目標に達しない場合でも、出版はいたしますので、リターンとしての写真集は、まったく同じものをお届けいたします。
ただし、発行少部数の出版となるため、書店等に並ぶ部数は極めて少なくなり、予定販売価格の保証はできませんので、ご了承ください。

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