【一般奏者目線】#空オケ の垂れ流し感想戦 #1【当日のお話】

10月2日(日)相模女子大学グリーンホールにて「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」の曲をフルオケで演奏するスカイロフトオーケストラ(通称:空オケ)のコンサートが開催されました。

今回、空オケの運営さんと指揮者の先生へは演奏会前にインタビューを実施しています。

記憶が新しいうちに、当日の感想を奏者目線で書いていきます。かなり砕けた感じでとりとめもなく、Twitterレベルにつらつらと書いていきますのでご了承ください。

団としての見解ではなく、空オケに参加した一個人の感想です。

リハーサルについて

当日は朝からホールの音響や演出の確認をするリハーサルを実施します。

やっぱり普段練習で使用している場所とは響きが全く違うし、演出も凝ったものをいくつも用意していたので、リハーサルは刻限ギリギリまでやってました。

例えば、本番では好評を博していた男声の「カッチャイナ!」とか、実はリハではほとんど聞こえない状態でした。

別に特段小さいわけでもないのに、なぜそんなに聞こえないかというと、その部分のオケ(ショッピングモールのBGM)がめちゃくちゃ楽しくて全力で演奏しちゃうから(可愛い)。調整の甲斐あって本番ではめっちゃ良い味出してましたね。

そうやって届けたいパートが確実に届くように、音響チェックやマイクチェックは綿密に実施していました。実際どうだったかな?分身して客席で聞きたかったよねえ、って楽屋ではずっと話してました。

あと、割と好評だった指パッチン。リハでは入りを間違えないように、ずれないように真剣な顔をしてやっていたので「もっと楽しそうにやって」と指摘を受けました。反応を見るに、本番ではみんな格好良くできていたんじゃないかな、なんて思います。あそこのウッドベース(あえてウッドベースと書く)と田中先生のノリ方、めちゃくちゃ格好良かった……。

パンフについて

パンフは当日の朝に奏者に初解禁されました。

楽屋で「テレレレテレレレ……ごまだれ〜!」しながらパンフの入った段ボール開けてたの可愛かったです。

実はまだ忙しくて隅々まで読めていないのですが、お客様がパンフに食い入るように見ていたのを楽屋から見ていました。

インタビューをご覧になられた方は既に知っているかと思いますが、運営のあいらさん(@NOTSWOJECNAILLA)はパンフをお客様に楽しんでほしいと言っていたので、その光景はめちゃくちゃに嬉しくて、早く伝えたかったです。今から読むの楽しみ。

プレコンについて

これは私は出てないので奏者目線じゃないのですが……プレコンのセトリは以下となります。

1. Bird Bards『カッシーワのテーマ』
2. おばあちゃん子『風のタクトより「おばあちゃん」』
3. スタルキッド'sセッション『忙しい人のための時のオカリナ』
4. 山オケ『組曲「マウンテン山脈」』
(夢島の「タルタル山脈」と神トラの「デスマウンテン」)

演奏めちゃくちゃ上手かったし、選曲も神すぎました。団内発表会したとき、正直これだけで泣くだろって思いました。

ちなみに編曲は各チームの人たちが独自でやってます。

個人的にはこの順番って本プロに向けて時系列遡ってそうだなとか勝手に深読みして勝手にエモくなってました(山オケはルート違い)。

空オケのレジスタンスとして設立された「山オケ」のネーミングセンスが好きです。

演奏について

ステージ上は、演奏を聞くための特等席であることに加え、お客様の反応も見れる最高の場所です。ハッとした顔をする人、目頭を抑える人、ニコニコしてる人……。一つ一つの反応が温かくて愛しくて、胸がいっぱいになりました。本当にありがとうございました。

もちろんお客様だけでなく、指揮者や奏者もガン見していました。

指揮者の田中先生が感情を爆発させて指揮を振ってくれるので、感情を載せやすかったです。多分先生泣いてました。

何より演奏中の弦楽器のみんなたちは格好良すぎます。それぞれが指揮者/コンマスを見る視線のやり取りとかを見ると、その人が何を考えて弾いているのかをなんとなく感じ取れて、キュンでした。

私(Vn)より後ろにいる管打楽器のみんなたちも、姿は見れないけど最高でした。バリバリの低音を体が振動するぐらい間近で聴けるのも、ピッコロに鼓膜破られそうになるのもステージ上の特権ですね。

ちなみに超好評だったバドのテーマのB.Trbは初回の練習から本番まで常に最高でした。あれは楽譜通りに吹いただけじゃああはならない。解釈ド一致です。

顎族弦楽器のソロついて

注目すべきはギラヒム様戦のヴィオラソロ。

あえてヴィオラってのが激渋だし、カスタネットとピアノの三人構成ってのがもう最高すぎました。空オケ代表編曲担当堅物眼鏡の竜さん(@ryuchan_GGWL)が「ギラヒム戦は舞曲」と言っていたのが良くわかります。

練習の度に3人で残って練習していたのをよく見かけました。ソロを担当したじぇいさん(@J_violajunkey)やり遂げてて本当にすごいです。

コンマスのむっこーさん(@2108113)のソロも激エモで美しくて惚れ惚れしたし、2nd Vnトップのフロルさん(@fuloru169)は毎回練習のたびにソロのMAX格好良さを更新していくしで普通に涙腺にきました。

私は2ndVnなのでフロルさんのこと後ろから見てたんですが、最初のソロである鳥乗りの儀ソロに入る直前手が震えてて、でもソロ弾き始めた瞬間にスイッチ入ってバチッと弾き始めたのめちゃくちゃ格好良かったです。

結果大成功して、終わった直後に舞台上でガッツポーズしてたの、エモかった。多分お客様の中にも気づいた人はいるのではないでしょうか?

編曲、セトリについて

インタビューをご覧になられた方は既に知っているかと思いますが、竜さんは「ゲームの追体験」をコンセプトとしてセトリを組んでいます。なので、この反応は「やったぜ」という感じですね。

「アレンジが効いてた」「編曲が良かった」という反応も多く目にしますが、実際のところ奏者目線で見ても編曲はめちゃくちゃ良かったです。

何が良いって、ちゃんと練習すれば成立するような譜面になっているとこ。

ゲーム音楽は基本的に演奏のために制作されているわけではないので、編曲するといろんな意味で無理ゲーになっていることが割とあります(これは仕方ないことで、編曲者が悪いわけではない)。

竜さんの編曲は奏者への配慮が行き届いていて、全編渡って演奏しやすかったし、トチっても修正しやすかったし、オケとして成立しやすかった。

でも仮にそういう配慮がされてなかったら、一発オケで4時間近くある公演は完遂できなかったのかも?ぐらいには思っています。
※ちなみに同じく長丁場だったMOTHERの母吹さんもつよつよのガチプロの方が編曲しています。

4時間も演奏時間があると流石に「弾いてたら覚えるよね」の範疇を越えてしまいます。正直なところ、私は楽譜開くたびに「ここの動きどんな感じだったけ?」が毎回違う場所で発生してしてました。でも、それでもできるようになってる。これって結構すごいことだと思っています。

ちなみに竜さんは4時間公演の全パートをサントラ耳コピで編曲したらしいです。超人すぎる。

運営さんについて

団内のことについては別の感想戦noteで詳しく書こうかなとか思っていますが、これだけは書いておきたいです。

空オケのみんなたちは、同じ方向を向いて演奏会に臨むことができていたと思っています。田中先生のおっしゃる通りで、一発オケでは勿体無いぐらい、雰囲気が良くて団結できていました。

それを形作った要素の一つとして、運営の二人がガチで最高ということが挙げられると思います。

空オケ、実は練習後半になって一気に演奏のクオリティが上がったのですが、それは「大切な人(運営さん)の、助けになりたい」が結構な原動力になっていたんじゃないかなーって色々な面を見てて思うのです。

スカウォのオケらしく、当日は「ありがとう」が合言葉になっていました。そこかしこで聞こえてきて、愛が溢れる演奏会になっていました。

最後に

私の中では、空オケロスが既に始まっています。

地方公演とか……やりませんかねえ……(妄言)

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