それぞれの距離②
①
https://note.com/demonordaemon/n/nea7bb4bfcd08
皓太>
はあ〜。今日も今日とて何にもすることないな。
夜の嵐にしやがれまでなにしよかな。
と思ったけど去年で嵐解散してもうたから嵐にしやがれも終わってもうたんやったわ。
ほんまに悲しい。
でも今までほんまに感謝カンゲキ雨嵐やでほんまに。
大野くんはアートに専念。
松潤とニノはドラマと映画で役者業。
相葉くんは、なんやろ。相葉くんは相葉くんや。
好きなことやって生きるんやで。勝手にしやがれ。嵐。これがほんとの嵐にしやがれやわ。きゃは。
人生何があるかわからんからね。いろんなことやってみたらいいと思うで。
ってもし嵐が目の前に現れたらエールを送りたいけどそもそも俺は何にもやってなかったから信憑性ゼロやな。
はあ。めっちゃ萎えた。壁殴ろ。
ドン!ドン!ドン!
「ごめんなさい」
ぎゃははははは。謝ってもうてるやん。めっちゃウケる。最高や。めっちゃ楽しい気分になったわ。なんかテンション上がってきたわ。
隼太>
僕のお兄ちゃんはおかしい。
朝からずっとぶつぶつ言うてる。
感謝カンゲキ雨嵐ってなんやねん。ふる。
お前は親に感謝せえよ。
なんの生産性もないうんち製造マシーンを生かすためだけに働いてる親の身にもなったったらええのに。俺がもし結婚して子供産まれてこんな失敗作できてもうたらどうしよかな。こんな不良債権掴む可能性も否定できひんとか子供とか絶対いややな。
ほんま貴重な休日の朝が最悪な気分になってもうたわ。
午後から友達と映画やけどちょっと早めに家出て時間潰そかな。
ドン!ドン!ドン!ビクゥ。
ごめんなさい!
ぎゃははははって聞こえてくるけどあいつやばいやろ。なんならうんち製造マシーンの方が他人に迷惑かけてへんだけ価値上やろ。
さあささっさとシャワー入って出かける準備しよ。こんな家就職して絶対はよ出ていったるねん。
母親>
フハハハハ。
児島ヨガへったくそやな〜。
そんなポーズ私でも余裕でできるわ。そんなんやから相方そんなんなんねん。
太陽のポーズとか基本中の基本やん。
ちょっとやってみよ。うーん、こうかな。
ドテーン!意外とむずいな。もっかいやってみよ。ドテーン!ドテーン!ドテーン!
いった。むりや。児島ごめんな。いろいろ言って。これからも頑張ってな。
隼太>
お母さん何やってるの?
さっきからすごい音してるけど。
母親>
フハハ。ごめんごめん。びっくりさせちゃった?
王様のブランチで児島がヨガやっててどんなんかなと思って私もやってみたら全然バランス取れなくってえらいこけかたしてもうたわ。
隼太>
わは、絶対無理なやつやん。
児島ってサッカーも陸上もやってたから児島で無理やったらお母さん絶対無理やん。
母親>
何事も物は試しって言うやん。あら隼太服持っていってシャワーでも入るん?遊びに行くの午後じゃなかったん。
隼太>
そうそう。でも上でお兄ちゃんがずっと一人でボソボソ言うててたまに壁殴ってくるからはやめに出ていこと思って。
母親>
そう。ちゃんとお金ある?
隼太>
うん、大丈夫。まだまだお年玉の分とかもあるし。
母親>
そっか。よかった。隼太はちゃんと外に出たりしてえらいなー。
隼太>
えらいってゆーか普通やろ。お兄ちゃんがあんなけ部屋にこもってるのが普通に考えておかしい。
母親>
間違いない。
隼太>
じゃ入ってくるわ。
母親>
はーい。上がってきたら太陽のポーズマスターしとくから見てな。
父親>
うわまだ10時やん。なんかうるさくて起きたけど。なんや。まだまだねれるな。二度寝に勝るものなんて風俗くらいしかないからな。
皓太>
そろそろ朝ごはん食べに行こ。
母親>
あら皓太おはよう。
皓太>
今日の朝ごはん何?はよ準備して。
母親>
コーントーストとコーヒーとかでいい?
皓太>
あとウインナーもな。三本。ケチャップもかけてな。
母親>
はいー。
ー 5分後 ー
母親>
はいどうぞー。
皓太>
おそ。そういや隼太どこ行ったか知ってる?さっきまで部屋おってんけどおらんなってて。
母親>
あんたに壁殴られるから外出る言うてシャワー入ってるで。やめたりや。
皓太>
うっさいんじゃ。おもろいもんはおもろい。おもろいもんはやめられへんねん。直接殴ったらそれは傷害罪で逮捕したらええけど壁殴ってるだけやで。何をとやかく言われる筋合いあんねん。
母親>
ずっと家おるからストレス溜まってるんちゃう。というか今日だけでもリフレッシュしてちょっと外出てみたら?
皓太>
うっさいんじゃ黙れボケ死ね。ドン!
母親>
蹴らんでええやんか。椅子壊れてまうで。ていうかちょっと歪んでもうてるやん。
皓太>
知らんわ。気分悪いから上で食う。クソボケ。
母親>
はいよー
ー 3分後 ー
母親>
お父さん起きてや。お父さん。
父親>
なんやねんさっきからどんどん音しててうっさいんやけど。なんや。寝てるねんけど。
母親>
それがさあ。さっき皓太がー
父親>
なんやねん。そういやさっきからえらい音ドンドン何回もしたけどあれって。
母親>
あ。お父さんも聞こえてた?そう。皓太がえらいいろんなもん蹴り回してるねん。ほんまどうにかしてーやー。
ー 3分後 ー
皓太>
はあー。ほんとつっかえ。ほんまなんでこの世界はこんな腐ったやつしかおらへんねん。
朝飯くらい気持ちよく食わせろって話よ。
アイムあゴッズチャアアイルこの腐敗した〜
ウインナーうま。もう二本くらい焼いてもらおかな。
この味はさてはシャウエッセンやな。
舌でウインナーの種類わかるとかもはやプロやん。利きウインナー師なれるやん。
父親>
ドンドンドン!おい皓太ー!おるやろー!お前お母さんから聞いたけどなんか色々蹴ったらしいやんけ!何考えてんねん!
皓太>
うわおとんに密告したんかよ。ダルなるやつやん。
父親>
こらー!黙っとらんと早よなんかいわんかい!
皓太>
うん。蹴ったよ。ちょっとだけ。ちょっとだけ。
父親>
ちょっとだけちゃうやろー!えらいドンドンしてる音聞こえてきたぞ!あかんやろがい蹴ったら。
皓太>
え、蹴ったの一回だけやねんけど。まあうん、だから認めてるやん。すいませんって言うてるやん。
父親>
お前ほんま頭おかしいな。かわいそうになってくるわ。
とにかくお前今日一日ちょっと外出て頭冷やせ。ほれ出てこい。今すぐ出てこなドア破るぞ。
皓太>
ええ、はいはい。わかりました。すぐ行きます行きます〜。ほんまだるいけどキレた時のおとんにあんまり歯向かうともっとだるいことなるからしゃーなし今日はほとぼりが冷めるまでちょっと外でとこ。ガチャ
父親>
きったない服やな。まあええわ一万やるからこれでなんか好きなことしてリラックスしてこい。家でずっとおるからあたまおかしなんねんぞ。わかったらさっさと外出て気持ちい空気吸ってリフレッシュせえ。
皓太>
あいあい。わかってますー。ほな行ってきますー。
父親>
おう。(よっしゃやっと二度寝できるやんけ。サイコーやな)
母親>
気をつけてね〜。夜ご飯は作っとくからね〜(よっしゃようやく気兼ねなくヨガできるやん。打倒児島!)
隼太>
シャワー上がったよ〜
なんかすごい騒いどったけどなんかあったん。
父親>
おう、アホがなんかガチャガチャ言うとったから追い出したった。
隼太>
えそうなん。えー、じゃあシャワー入った意味ないやん。もうー。もっかい二度寝しよ。あ、その前に明日花キララでシコろ。久しぶりに一人で集中してシコれるわ。よっしゃー。
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