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あの頃、映画館で(5)~「蒲田行進曲」から「グッバイガール」

10代、20代に観た映画を50音順に。見つかった映画プログラムをパラパラめくりながらの思い出すことやついでのあれこれ。

「蒲田行進曲」(1982年公開)
深作欣二監督作品。銀ちゃん(風間杜夫)、ヤス(平田満)、小夏(松坂慶子)を中心に繰り広げられる撮影所の舞台裏。組んず解れつ、デフォルメされた人間の可笑しさ悲しさがラストの「階段落ち」に向かって突き進む。この作品でつかこうへいの世界を知り、文庫本を集めるようになった。主題歌は中村雅俊「恋人も濡れる街角」

階段落ち!(プログラム表3より)

「カーウォッシュ」(アメリカ映画/1977年日本公開)
ロサンゼルスのダウンタウンにある洗車場を舞台に繰り広げられるおかしくてちょっと考えさせられるコメディ。タクシーの運転手から教育ママ、爆弾魔なんてキャスティングもある。観たのは飯田橋か池袋か、名画座なのは間違いない。こういう作品、けっこう好きなのだ。クルマ、めったに洗車しないなあ。

「キネマの天地」(1986年公開)
山田洋次監督。松竹大船撮影所50周年記念作品。松竹映画の象徴である蒲田撮影所を舞台に、東映出身の深作欣二が「蒲田行進曲」を撮ってしまったことが悔しくて作られたとWikipediaにある。なるほど。渥美清、倍賞千恵子、中井貴一らの豪華キャストがおくるカヅドウヤの世界。「蒲田行進曲」の平田満、松坂慶子も出演しているのが面白い。プログラムも分厚い。

「銀河鉄道の夜」(1985年公開)
杉井ギサブロー監督のアニメーション。脚本は別役実。原案のますむらひろしの設定による擬人化された猫はあまりにも有名。この設定は公開当初様々な物議を醸し話題にもなったが「原作もキャラクターは猫なのだろうと勘違いさせるのは問題」という批判は余計なお世話じゃないかと思う。音楽は細野晴臣、異空間への誘いにはうってつけ。

ジョバンニとカムパネルラ、銀河の旅(プログラムより)

「グッバイガール」(アメリカ映画/1978年日本公開)
ハーバード・ロス監督作品。33歳の元ダンサーと舞台役者のロマンチック・コメディ。この作品でリチャード・ドレイファスはアカデミー最優秀主演男優賞を受賞。脚本はニール・サイモン、洒落た会話を楽しめる作品だったとは思うのだが、この手のラブストーリー、時間がたつと案外印象に残っていはいない。


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