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中野サンプラザホールといえば。

中野サンプラザ、勤続50年(旧正式名称は全国勤労青少年会館)お疲れ様でした。渋公、郵貯ホール・・・昔の「ハコ」がどんどん姿を変えていく。新しい施設は7000人収容のイベントホールを備えるそうだけど、もうそれは在りし日のサンプラザホールとは全く違うものなのだ。

吉田拓郎を聴いてきた人にとっては、中野サンプラザホールといえば間違いなく開館間もない1973年11月に行われたライブを思い起こすはず。錚々たるミュージシャンによるビッグバンド形式のコンサートは、今聴いても全く色あせることはない。むしろ「お前ら、小ぎれいにまとまっているんじゃねーよ」という攻撃性がぷんぷんする。老人の勝手なつぶやきと思われてもかまわない。

「みそ汁みたいな恋歌」をけちらしてシャイで生意気な吉田拓郎がシャウトする。フォークかロックかなんてどうでもいい事だということを拓郎は歌っている。

すっかり聴かなくなったレコードを取り出してみる。この手書きがいいんだよねとしばしライナーノーツを眺める。それにしても豪華な布陣だ。エレキギターに高中正義、ハモンドオルガン松任谷正隆、エレキベース岡澤章、ドラムス田中清司、アコギやバンジョーは石川鷹彦。ブラスに村岡建ら。当時はみんな新進気鋭の若者だ。

拓郎直筆のライナーノーツ。
冊子のフォトも大きい方がいい。

ところで、FENDERが創業以来の初店舗をなんとこの日本の原宿表参道にオープンした。地上3階、地下1階、イベントスペースなども併設した本格的なものらしい。FENDERも一時の不振から回復基調にあるらしいが、大丈夫かいなと一抹の不安を感じる。もちろんギターソロはとばしてなんて奴らをぎゃふん(古いなー)と言わせてくれればうれしい。

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