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あの頃、映画館で~「ある愛の詩」から「ウディ・ガスリーわが心のふるさと」

収納庫の奥深くから発掘された若かりし70~80年代に観た映画のプログラム。50音順のその2。

「ある愛の詩」(アメリカ/1971年日本公開)
「愛とは決して後悔しないこと」のキャッチコピーであまりにも有名なアリー・マックグロウとライアン・オニールの悲恋もの。表紙にテアトル銀座とある。この頃は時折上映館が表紙周りに印刷されていた。公開年から高校生の頃にリバイバルで観たのだと思うが、おそらくガールフレンド(って今はいわない?)と行ったのだと思う。この手の作品をあの頃一人では多分観に行かなかった。フランシス・レイの音楽に乗せてストレートでピュアなストーリーが良かったなという印象は二人だったから?

「イエスタディ」(アメリカ/1981年日本公開)
これも純愛もの。ベトナム戦争でこの世を去ったと思っていた恋人は・・・という内容。どこかの名画座できっと観たんだろう。映像が浮かんでこない。

「ウエスト・サイド物語」(アメリカ/1961年日本公開)
言わずもがなの名作をリバイバルで観に行ったのは忘れもしない中学三年1974年の冬。期末試験が終わって一人勇んで京橋のテアトル東京へ。当時1000人の収容規模を誇った映画館の外に長蛇の列が出来ていて寒風吹きすさぶ中並んだ記憶がある。大スクリーンならではの躍動感を堪能したのだが、その後ミュージカルが大好きになったかというとそんなことは全くない。むしろ苦手なほうで「ウエスト・サイド」はいわば別格。

「イマジン-ジョン・レノンー」(アメリカ/1988年日本公開)
オノ・ヨーコ私蔵のフィルムをベースに少年時代からその死までを数々のインタビューを交えて構成したドキュメンタリー。表4のクレジットには「ナレーター ジョン・レノン」の文字がある。内藤陳ふうに言えば、きっと「観ずに死ねるか」というところだったのだ。

「ウディ・ガスリー/わが心のふるさと」(アメリカ/1977日本公開)
おそらく浪人中にどこかの名画座で観たのだと思う。ウディ・ガスリーという人を知ったのはご多分に漏れずボブ・ディラン経由なのは間違いない。監督はハル・アシュビー、ガスリーを演じているのはデイビット・キャラダインという人で、ダスティン・ホフマンやアル・パシーノ、ロバート・デニーロ(そしてディランも!)らがキャスティングを望んでいたなか圏外から見事に主役の座を射止めた(とプロダクション・ノートにある)。土の匂いのするいい映画。

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