【乗車記】九州のNew観光列車「36ぷらす3」(「青の路」の旅①)
2021年6月、JR九州の新たな観光列車「36ぷらす3」に乗車しました。
■36ぷらす3について
JR九州が2020年秋に運行開始した新たな観光列車(D&S列車)です。沿線の食やおもてなしを味わいながら、5日間かけて九州を一周するように走ります。車両は、JR九州の長年の看板列車である「787系」をリニューアル。個室やビュッフェなどを備えた豪華な車内から、九州各地の美しい風景を眺めることができます。
豪華寝台列車「ななつ星」とは異なり気軽に長距離列車の旅を楽しむことをコンセプトとしており、ふつうの特急と同様、駅やネットできっぷを買えばそのまま乗ることができます(コロナ対策の影響で、現在は個室のみ旅行商品の申込みが必要)。料金も通常の特急グリーン車に数千円プラスした程度。思い立ったらすぐ乗りに行ける敷居の低さも魅力です。
引用:黒い787「36 ぷらす 3」2020年秋運行開始!| JR九州
https://www.jrkyushu-36plus3.jp/
運行区間は、上の図のように木曜日~月曜日の5つに分かれています。5ルートすべてのきっぷを買って5日間乗り通すこともできるし、それぞれのルートのみを楽しむことももちろんできます(もっと言えば小倉~博多間だけ乗るとか、1つのルートのうち一部区間だけお試しで乗るようなことも可能です)。今回は、日曜日ルートの「青の路」に別府から博多まで乗車しました。青の路は、走るエリア・時間帯的に、新幹線や福岡空港を使って九州へ来る旅行者にとってもっとも乗りやすいコースだと思います。
【青の路 時刻表】
大分10:48発→別府10:58着/11:08発→杵築11:25着/11:42発→中津12:11着/12:24発→門司港14:08着/14:51発→小倉15:01着/15:11発→博多16:32着
※杵築・中津・門司港は運転停車扱いのため時刻表に記載がなく、間違っている可能性あり
■乗車
今回は別府から乗車。10分ほど停車するため、始発駅ではないものの写真を撮ったりする時間は十分にあります。
入線してきました。写真で見ていた以上にピカピカの車体で驚きました。
けっこう写真を撮ったんですが、大半は自分の顔が反射してしまって載せられないくらいに黒光りしていました(笑)
今回乗車するのは6号車。この車両は他にないスゴイ特長があります。
なんと床が畳敷きになっていて、デッキで靴を脱いで上がるスタイル。デッキには席ごとに下駄箱があります。
畳の良い香り。熊本県八代産のイ草を使っているそうです。
車端部には同じく畳敷きのフリースペースがあります。イベント用なのか、床に座って宴会するためなのかはわかりません。今回は特に使われている様子はありませんでした。
フリースペースののれんからは運転席がのぞけます。
JR九州によくある飛行機のようなタイプの荷物棚ですが、ここにも木が使われていて良い手触りでした。
座席は広めでコンセント完備。そして驚いたのが、窓枠に障子がはめこまれていて、スライドすると窓が現れる仕組み。電車の中で障子を引く感覚は新鮮でした。
出発。座席背面にはいろいろなポケットがついていますが、使い方がいまいちわかりませんでした(笑)
3号車ビュッフェの車内販売メニューです。かなりの品揃え。
ほどなくして杵築に到着。観光協会のみなさんのおもてなしがあります。
停車中に少し車内探訪。1・2号車の個室も豪華な雰囲気でした(仕切り上部が開いているため完全な個室ではなく、コンパートメント席のような感じです)。
3号車ビュッフェ。銅色を基調にした落ち着きのある空間です。
ついつい何種類も買いたくなる品揃え。
4号車フリースペース。イベント用の空間ですが、それ以外の時間も自由に出入りできます。テーブル席のほかにソファやカウンターもあり、気ままにくつろげます(今回は冷房がちょっと寒かった…笑)。
食べ物以外のグッズも多数販売されており、4号車にこんな形で展示されています。個人的には、再生ガラスを利用した「太田潤手吹き硝子工房 『たるグラス』」(写真左下)が素敵でした。予算オーバーにつき買えませんでしたが…。
宮崎のクラフトビール「九州CRAFT 日向夏」を購入。コップにも36ぷらす3のロゴが入っていてうれしいです。
この写真だけ見たら、家の縁側で飲んでる光景にしか見えません(笑)天気も良くて最高のひと時でした。
後編へ続きます。
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