テキトーにムダなことをやる
ムダをなくそうとばかりしてきた部分がありました。
アラフィフにもなると、人生の時間は有限ではないことに気付いたりもするし
でも、
ムダのない生き方って?どんな?
18歳でプロ球界(野球とか)にドラフト指名されて、そのままプロ球界に入って、そこそこの実績を残して、そのあと監督やコーチになれれば、一番ムダがない生き方に思えます。
監督やコーチには(まだ)なってないけど、イメージ的に、イチローや松坂大輔みたいな人ですね。
あと、20代前半でプロミュージシャンとして成功して、そのまま走り続けたような人ですね。
ちょっと古い人かもしれませんけど
サザンやユーミン、矢沢永吉や布袋寅泰みたいな感じの人ですね。
こういう人は多くの人が憧れます。
僕も、こういう人たちに憧れました。
でも、自分が、アラフィフになって
ちょっと待っていや!
みたいな気持ちにもなっています。
イチローや松坂大輔の22歳の頃の生活は、多分、すごいムダのないものだったと思います。
自分の22歳と較べたくないくらいです。
ムダがないっていうのは
日本的価値感では「洗練」につながり
資本主義生産の「最小限の労力で最大限の成果を!」にも合致しています。
僕も、それなり、ムダをなくそうと頑張ってた部分があります。
齢をとって、人生の残り時間が減って、体力なども減るとなおさらな部分があります。
でも
ちょっと待っていや!(何弁だ?)
って感じもします。
それで結果がでるの、エリートだけやん。
みたいなことに、うっすら(うっすらですが)気づいてしまいました。
産業社会は「時は金なり」の原理で動いています。
戦後経済成長期(池田隼人内閣の「所得倍増計画」のころ)は、為替レートが1ドル360円でしたが、いまは1ドル100円前後でしょう。
多少、雑を承知で、ある比喩をすれば
10分時間を節約すれば(ムダをなくせば)360円になったのが、経済成長期
10分時間を節約しても、せいぜい100円くらいにしかならないのが「令和」の現代です。
前者の状況では、週5(または週6)で、その上バリバリ残業すれば、面白いくらい結果(良い生活)につながります。
後者の状況でそれをやりますと、自己満足がなければ、エネルギーが枯渇するだけのような気もします。
前者の状況は、まだ製造業が強かったころなので、単純作業が主で、エクセルができる必要すらありません。
派遣バイト先で、高校生を始め、若い人に接することもそこそこあるんですけど
若い人も、ムダを嫌うように見えます。
つき合う人(恋人や友だち)や仕事(職場)などに正解を探してるように見えます。
ムダのない人(イチローや松坂大輔)が羨むべき成功者なのは間違いないので
ちょっとでも、目の前に現れる人や、職場の雰囲気などに「違和」を感じれば
たちまち、「それはムダ」と即断して
結果的に、ウロウロ、フラフラしてしまい
答え(正解)が見つからないほど
悪循環的に「ムダをなくそう」というスパイラルがあるように見えます。
でも、最近思うんですけど、っていうか、気づいたんですけど
それで結果がでるのは、ホンマ、エリートだけですよ。
1ドル360円の時代は終わったんですから、なおさらでしょう。
「稼ぐ」時代は、一部のエリートを除くと終わってしまい
これからは「分配」がテーマになるのかもしれません。
「贅沢」っていうのは、何なのかと考えたとき
ムダなことをやれることですよね。
本を読むのが、産業社会で結果を出すためなら、苦痛な人が半数で
産業社会の結果と離れたところで、好き勝手にやれるのが「贅沢」ってもんじゃないかって気がします。
んなの「負け組」の自己満足思想じゃん?
いや、でも
たとえば、紫式部の『源氏物語』とかって、今日のプロ作家みたいに、出版業界の産業的結果にがんじがらめの空間からは生まれなかったと思うんです。
人生って、あるひとつのムダなのかもしれません。
産業社会は、僕らに隷属を求めて
ムダをなくすことをすすめるけど
人間は、おそらく、宇宙レベルで見れば、産業社会の歯車になるべく、創造主がつくったわけではないような気がするからです。
そうすると、令和に生きる僕らに足りないのは「稼ぎ」というより
ある種の「ムダ」ではないのか?
「でも、困窮意識が強い人ほどムダをなくそうとすると思うよ」
「貧乏暇なしっていうしね」
ん~、そうでしょうねぇ
自分の店が、例のウイルスでつぶれたら、本を読むどころじゃないですよね。
でも、エリートにはなれない、8割のフツーの人がムダをなくせば、豪邸が建てられるもんでしょうか?
どうせエリートになれないなら、少しムダなこともやってみようかな
なんて考えることもある今日この頃ですが
「ムダをなくす」の先に何かあるのだろうか?と感じてこんな文を書きました。
人生は、ひとつの壮大なムダではないか
ムダなことの方が楽しくないか
そんなことを思う今日この頃です。
もちろん、身体の調子や運気みたいなものが弱ってる人は「断捨離」的な無駄を削って、余計なものには手を広げないのが正解の場合が多いと思うので、僕のこんな言説も、あくまで参考程度に。
ちょっとでも「GOOD!」て思ったら、迷わず「スキ」を押して下さると嬉しいです。
1ドル100円にしかならないなら、働くのやめよう、ってそれ、すごいムダをなくそうって発想じゃんって?
えっ、まぁ、そうだけど、よく分からん。
では、また!
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