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日本は伸びるインド(海外)にテコ入れして、さらに何かが失われるのか?

こんにちは、木月まことです。
今日は、雑記の類です。
いつも書いてるような方面のはなしとはほとんど関係ありません
のでお断りしておきます。

以下、本文です。

最近は、noteではインドのことを読むことも増えた。

僕自身は、これからガンジスに行って、人生観が激変するような年齢では既にないかなとは思うけど
インドの魅力にとりつかれた人の話は、それなりには興味深いと感じた。

インドは、これから興隆してくるのだろう。

ただ、フツーに、企業や投資家などが、単純に財の増殖という観点から、伸びるインドにテコ入れしすぎると、90年代のバブルの崩壊あたりから顕著になった、あのロスジェネをはじめとする「失われた〇〇年」みたいなのがさらに加速するのかなという気はする。

ロスジェネのあたりは、バブルの崩壊に加えて、というかそれの後押しもあって、工場などの単純作業の領域が、どんどん国内から海外へ移転した。

国内だと人件費が高くつきすぎるので仕方ない部分もあったが
その影響で、それからの日本は、神経の擦り減るサービス業の割合が増加した。
教育・警察などの分野やバス運転手などの業種も、かなりサービス業的色合いに傾いていった。

ものづくりは衰退し、クレーマー、ネット口コミなどの存在も、サービス業につく人の緊張と疲労を煽った。
日本は、モノではなく、サービスという実体を伴わない、よくわからないものを売る国にシフトしていった。

そういう文脈の中でも、アメリカは一応強かった。
Facebook・Amazon・Twitterなど、世界を席巻するサービスをつくりだした。
日本は、どちらかといえば、「いらっしゃいませ」「コメントありがとうございます」の次元によくも悪しくもとどまってるように見えた。

日本人は、サービスに疲弊するようになり
子供をつくったり、結婚を考えたりする人の数は減った。

そんな日本に見切りをつけた投資家や企業は、初めは中国にテコ入れし、今度はインドにテコ入れするのだろうか?

もちろん、インドや中国に金をばら蒔いておけば、よもや兵器などで日本を攻撃してこないだろうという曖昧な期待は持てるかもしれない。

しかし、90年代のロスジェネの時期に始まった、ある種の海外流出は、日本の何かの空洞化をもたらした。

もちろん、それは、バブルが崩壊したので、しかたがなかったとも言えるかもしれないが

学歴社会もだんだん馬鹿らしくなるのかもしれない。

学歴なんかもっても、サービスに神経をすり減らすだけで一生が終わるのではと考える人もでてくるかもしれない
企業とかの幹部構成員になりたがる人は減るのではないか?

もし、日本が伸びるインドに、投資を始め過剰なテコ入れをすれば
もしかすると、あのロスジェネ以降の、国内の空洞化はさらに進んでしまうのではとも考える

シロウトの考える杞憂で済めばいいのだけど

そうすると、資本家や投資家たちに見限られた、中下層の人の何割かは
「嫌韓」「嫌中」ならぬ「嫌印」に傾かないとも言えない

いや、僕は、海外から人が入ってこれないようにするのがいいと言ってるのではなく、国際交流みたいのをやめるべきだと主張してるのでもなく
失われたものをくみ取るというか少なくとも理解する必要があるのではと思ってるだけだ。

この種の心配は、世界情勢に目覚めていた日本人なら、90年代のロスジェネのころすでにしていたことだ。
25年前に既に読めていた人もそれ相応にいたのだ。

いくつかのガンジスの体験記とその目覚めはたのしく読めたけど
こんな心配がよぎるあたりに、自分の年齢を感じざるを得ない

ガンジスを経験できた恵まれた若者たちは、この閉塞を打破してくれるのだろうか(すごい依存願望……)
それとも、彼らも、投資家たちのように日本に見切りをつけて、どこかへ羽ばたいてしまうのだろうか

80年代の終わりに書店で、外国人の書いた
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』というかなり売れた書物にはやし立てられた輝ける日々はずいぶん昔になったのだと、センチな気分になった。

日本の過剰なサービス精神は聞くところによると、海外から日本に来る旅行者に評判がよいらしい。
しかし、日本に落ちる金のかなりがインドをはじめとする外国に流れてしまうのであれば、旅行者に直接サービスしてる人たちの労苦ははたして報われるのか?

報われなければ、ひきこもりや少子化はさらに加速するのか

僕が、仮に、日本の首相だったら
この現状を前に
「スミマセン、ムリです」といって、即刻退陣するかもしれない

僕は、それでも、どちらかといえば、人間のタフさを信じている(いや信じたい)
きっと、ガンジスと日本の両方から光が差すことを願って

新聞などを見ると、絶望的な状況でも前向きに闘ってる人のはなしは沢山でている。

いや、お茶でも飲んでひと呼吸すれば、事態はそんなに絶望的でもないことが了解されるのかもしれない

(あとがき)
すみません、僕は、国際経済の専門家ではないため、インドとかに投資が集中して、その結果何が失われるのかを具体的に説明することはできないため
そういう期待をもしされた人がいれば、とんだ時間の浪費になってしまったかもしれません。
「インドが来るよ!」とはかなりの人がいってることですが
僕のような世界情勢に疎い者でも、おおよそのことは見えてるというただそれだけのはなしでした。
でも、もしかすると、インドから何かを学んで目覚めるみたいな展開もなくはないと思うけど
ガンジス川と日本の河はずいぶんちがうからなぁ……

(あとがき2)
この文章は、ガンジスへ実際に行けたような人たちへの嫌味か?

いや、そんなことはまったくありません。
僕は、紀行文系の文章はどちらかといえば好きなので、行ったことのない場所のことが書かれているものには大概感謝しかありません。
ただまぁ、20代の大半をひきこもりとして過ごした自分には、インドと聞くと、考えてしまうのは上述のようなことであり
ガンジスを実際に経験した人とでは大きく開きが出てしまうのかもしれません。

(あとがき3)
本音をはなせば、ガンジスをはじめとする海外を経験する光栄を受けた人たちが何か日本に還元してくれたらなどと思うこともなくはありません。
わたしは、海外はおろか、神奈川に50年とか住んでるのに浦安(千葉)のディズニーランドすら未経験なので、多少の羨望とともに、経験ある人たちが、この日本の状況になにか還元してくれればと思うこともあります。
でも、それは、こちらの身勝手な願望で、海外経験のある人は多く自由人であったりするので、日本というような窮屈な枠組みは嫌いかもしれませんし、より自由な生涯を望んでいるかもしれません。
まぁ、でも、資本の海外流出なんてシステムの問題なんで、海外経験者個人がどうこうできるレベルのはなしでもないでしょうし、そう考えると問題は複雑なのかなという気もします。

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