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誰とも眠ってはならぬ

年に1回ぐらい見る夢で、だいたい悪夢なのが「家族でいる」という夢だったりする。今朝、久しぶりにこの夢を見た。最近、この家族が自分のパートナー等の人々というパターンが多かったけど、今回は父母が出てくる「実家の夢」だった。

リアルの実家とは違う場所にいるのだけれど、両親と食事をしながら会話をしていた。別に特段イヤなことを言われたわけでもされたわけでもない、ちょっと不思議なシチュエーションだったし、なんとなく病院とか施設に入った両親のお見舞いに行ったような、そんな感じだった。で、夢の中で私はふとんに入って寝てしまい、実際にもふとんの中で眠っているわけだけど、ねむいねむいと眠りながら

「こんなこと、してちゃいけない。さっさと起きなければ」
「やることがいっぱいある、のんきに寝ている場合じゃない」

と思っていた。そのうち

「あれ、それでも眠っていられるのはなんでだろう。こんなにのんきに寝ているなんて、私は一人暮らしなのかしら」
「いいなあ、一人暮らしって」

と思い始めて、いやいや一人暮らしやん。一緒にいるのはクロベだけやん、とハッと思って、そしたら夢の中で今いる自分の部屋の天井とか壁がぐわーんと立ち上がってきて、安心してまた眠った。

私はかれこれ20年近く睡眠障害があって治療もしているけれど、根幹はこういうところにあるんだろうな、と実感する。

→眠ってはならぬ。
誰かといると緊張して、眠れない。
やらなきゃいけないことがあるような気がして、眠れない。
いろいろと追いかけられて、眠れない。
→眠ってはならぬ。

誰かといるのも、やることがあるのも嬉しいことなのだ。ありがたいことなのだ。誰かそばにいてくれたらと思うことはあるし、やることがなくてぼーっとしているのは苦手。だけど、追いかけられてしまうとつらい。ぼんやりしたり、自分の好きなことをしたり、眠いときにのんびり眠ることが悪いこと、罪だと心の奥底で決めてしまっているのだろう。だからこそ、何にも追いかけられない、具合が悪ければなんぼでも寝込める一人暮らしとフリーランスという生活を選んだのに、まだどこかで追いかけられてるのかなあ。

ただし、クロベに起こされたり、いろいろ要求されるのは苦にならないねえ。過去の猫や犬たちもそういうかたちでは夢に出てこないねえ。やっぱり関係性が違うのかなあ。

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