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スペックと感情と

他に良いネーミングもなく「アトリエ」なんて呼んでいる、普通の戸建て住宅の一部屋。こんな場所に靴を見に来てくださる方が増えています。

かろうじてお客様をお招きできる程度のスペースです。駅から遠くはありませんが、決して利便性が良い地域でもありません。それでもdelightful toolの靴に興味を持って、足を運んでいただける。本当に嬉しく、ありがたいことです。

きっかけはwebやSNSという方がほとんど。delightful toolのウェブサイトにたどり着いた方は、その内容もしっかり読み込んでいただいているようです。

開業した当初、他にやることもなくオーダーの仕組みなどについてせっせと更新してきたウェブサイト。この情報を元に「よし行ってみよう!会って話を聞いてみよう!」と考え、行動していただけている。

サイトを更新し、伝えてきて良かったと心から思っています。

モノのスペックだけに頼らない

自身のサイトを更新するにあたって、ずっと大切にしていることがあります。それは靴のスペックだけに頼った情報を発信しないこと。

「○○産の○○という革を使っている」「一足ずつ職人がハンドメイドで作っている」「伝統的な○○という製法で作っている」こういった情報が悪いわけではありません。

それは一つの事実として、そこに至った理由、それを必要とする理由をきちんと伝えることを大切にしてきました。

伝え方はまだまだです。
それでも言葉はわかりやすく、文章はできるだけロジカルに。この思いを常に忘れず、伝え続けたいです。

それと同時に、今、感情にもっと響く伝え方を探しています。

感情も大切にしたい

靴というモノを扱っている以上、素材や作りといったスペック、それに見合った価格は絶対に大切にしなければいけません。ただ、それだけで数多ある靴の中からdelightful toolを選んでもらえるだろうか?そもそも興味すら持ってもらえないのではないか?

目に見えるスペックや数値と同時に、目に見えない感覚や感情も何らかの形で伝え、共感してもらうことができれば

「モノではなくコトを」とか「ストーリーがあるモノ」とはちょっと違う何か。純粋にそのモノを手にしてみたい、この人に会ってみたいと響かせる何かを探しています。

合同受注会を開催します

『開いて、広げて、紐とく』
【開催日時】4月11日(土)12日(日)11:00〜18:00
【会場】TRIP ROOM 東京都渋谷区恵比寿南2-9-8 落合装苑ビル4A

4月、holo shirts.と2ブランドでの合同受注会を開催します。
僕たちの活動、ブランドの目に見えにくい部分も知ってもらうため、今回は本の力を借りることにしました。

holo shirts.窪田さん、delightful tool寺田から本を三冊ずつご紹介すると同時に、その感想文を書きます。

・自分が読んできて大事にしている一冊
・自分が新たに読む一冊
・二人が互いに薦める一冊

それぞれの本を読んだことがなくても、感想文を目にしていただければ僕たちが大切にしている感覚や感情が伝わるはずです。

正直、この取り組みがどれだけの成果があるかはわかりません。

「面白そう!感情に響く伝え方に繋がるかもしれない!」との直感を信じ、今はただ楽しみながら動いています。どうかこの取り組みが、みなさんの「よし、会場に行ってみよう!会って話を聞いてみよう!」につながればとの思いです。

感想文はこれから、それぞれのnoteで公開していきます。ぜひ読んでみてください。

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