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【実体験】1歳半からの幼児食こそ、作りおきがおすすめという話

幼児食をお作りのママさん・パパさん、子どもが食べてくれなくてお困りじゃないですか?

我が家では子どもが1歳半をすぎ、幼児食になったころから急に好き嫌いが始まりました。
あれもいや、これもいや。

「何を作ったら食べてくれるんだろう」

と本気で悩んでいました。

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(なぜ食べぬ…)

これなら、と用意したおかずを順に子どもの口に運び、ついに最後の1つまで食べてくれなかったとき、
「もう食べさせられるおかずがない……」
と絶望的な気持ちになったことは、いまもよく覚えています。

その時期は、夕飯づくりが憂鬱でした。

今回ご紹介する書籍は、そんななかで出会った管理栄養士の中村美穂先生に幼児食のコツと心構えを教わりながら作った本です。

この本のおかげで、子どもは「ごはん楽しみ~」と言ってくれるようになり、私も気持ちが楽に。夕飯の時間を親子で楽しめるようになりました。

そもそも子どもが生まれる前の我が家は、早く作れてかんたんという理由から、“エブリデイ炒め物“という食卓事情でした。

おかゆ状の離乳食が終わっていきなり、豚肉とシャキシャキキャベツの炒め物など子どもが食べられるはずもないのですが、当時は炒め物を食べてくれないことに大きな衝撃を受けました。

(おかゆは卒業、炒め物がだめなら、何を作ればいいのか……
いっそおかゆに戻したい…… ←本音)

今日の晩ごはんはどうしよう、と暗い気持ちで保育園へお迎えに行く道すがら、一筋の光が射し込むようにひらめいたのが
「幼児食の本を作ろう!」
という考えでした。

子どもが食べてくれなくなり、幼児食でつまずく人は私だけじゃないのでは? と思ったのです。

社内のママにヒアリングすると、好き嫌いに加えて、意外な悩みも浮かんできました。

「子どもが泣き叫んで、ぜんぜん料理できない!」
と1歳代のママ全員が言うのです。

1歳代の子はまだひとり遊びできず、ママと離れると泣いてしまう時期。
帰宅後に夕飯を作っていたら、その間ずっと子どもが泣きっぱなしになってしまって、申し訳なさがつのるんですよね。
それってうちだけじゃないんだ、と思いました。

そして、話を聞いた1歳代の子どものママ全員が、作りおきをしていたのです。

そこで誕生したのが、『1歳半~5歳 子どもと食べたい作りおきおかず』です。

この本の制作時、中村先生にお聞きして個人的に参考になったのは、次のようなことでした。

●食べムラは誰でもある。
●同じ料理を今日食べていても、明日食べなくなることもある。
  逆に、急に食べだすこともある。気にしすぎなくていい。
●1食のバランスが偏ってもOK。1週間でバランスをとるつもりで。
●野菜を食べてくれなくて困ったら〈焼きのり、青のり、おぼろこんぶ〉で
  とりあえず栄養カバー。親の心の安心材料にも。
●好き嫌いは成長とともに減るもの。
  いま無理強いせず嫌な思い出を作らないのが、親子で食事を楽しむ秘訣。
●子どもの好きな味つけを見つけたら、その味つけをほかの食材にも応用する。
  するとだんだん、食べられる食材が増えていく。

これらをお聞きできただけで、「好き嫌いなく」「栄養バランスよく」と気負っていた気持ちがふっと軽くなるようでした。

とくに最後の〈味つけの応用〉は目からうろこ。
我が家の場合は砂糖・しょうゆなどを使った甘じょっぱい味が子どもの好みとわかり、同じ味つけなら、ほうれんそうやピーマンなど、子どもの苦手な代表野菜もパクパク食べるようになりました。

日によって食べないときもありますが「仕方ない、いまはそういうタイミングなんだ」と割り切って、子どもの好みの味を探しながら繰り返し作りました。

そうしてページをめくり本書のメニューを作るうち、ついに子どもから
「ごはん楽しみ~」「おいしい~」
という声が聞けるようになったのです。
(はじめて言われたときは夢かと思いました。涙)

私自身も、「冷蔵庫に子どもの好きなおかずが待っている」と思うことで、夕飯づくりが怖くなくなりました。
これは私にとって、とてもとても大きな収穫でした。

おかげさまでこの本は大変ご好評いただき、現在9刷・累計3万部になっています(2021年6月11日時点)。

そしてこのたび刊行したのが、さらにパワーアップした
『1歳半~5歳 子どもと食べたいレンチンおかず』です。

↓ レンジ調理だけとは思えないバリエーション ↓

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自分でも調理してみて、レンジなら加熱中に子どもの相手をしたり、洗い物をしたり、ほかのことに時間を使えるのがいいなと思いました。

レンジは蒸し調理が得意なため、ハンバーグや鮭のちゃんちゃん焼き、蒸し野菜などもふっくら仕上がり、幼い子どもも食べやすそうです。器に並べてチンするだけなので、形が崩れる心配もありません。

火を使わないことで「いま私は調理している!!」という気負いがないまま料理が完成するのも嬉しい発見でした。

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/家族を飽きさせないアレンジもたっぷり!\

子どもに合わせた薄味ですが、ごまや青のり、チーズなどの風味がきいていて、大人が食べても満足感があります(薄味は大人の健康にもいい!)。

離乳食はフリージングされている方が多いと思いますが、幼児食も、作りおきがおすすめですよ。

時間と心に余裕が生まれ、子どもとのごはんの時間が楽しくなるシリーズです。
もしよければ、お手元にぜひ。

\レンジで簡単&アレンジたっぷりならこちら/

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著者:中村美穂(なかむら・みほ)
管理栄養士、料理家。2児の母。保育園栄養士として給食作りや食育活動、食事相談などを手がけ、2009年に独立。料理教室「おいしい楽しい食時間」を主宰するほか、メディア監修やレシピ制作、調理、スタイリングなど幅広く活動。著書に『1歳半~5歳 子どもと食べたい作りおきおかず』『1歳半~5歳 子どもと食べたいレンチン作りおき』(世界文化社刊)、『1~3歳 発達を促す子どもごはん』(日東書院本社)、『きちんとかんたん離乳食』、『3歳からのからだを作るおべんとう』(ともに赤ちゃんとママ社)などがある。
おいしい楽しい食時間 https://syokujikan.com

(記事作成:編集担当・大友恵)