-[エースの自覚]ジェフユナイテッド千葉戦- The press of EHIME No.2
お疲れ様です。De:Lです。先週はホーム開幕戦。参戦された方、開幕楽しめたでしょうか?
結果としては1-1のドロー。さて、今週の愛媛FCのサッカーは何がよくて何が悪かったのか、冷静に見ていきましょう!!!
前節の記事はこちらになります。
このthe press of EHIME2021は2021シーズンの愛媛FCの一戦一戦に注目し、よかったこと(Gpoint)と悪かったこと(Bpoint)をまとめ、その試合から愛媛が学ぶことを整理したうえで、特定の選手(FeturePlayer)を上げ、勝手にその試合の選手評価をしていこうという完全個人運営のnoteとなっています。ここでの文章、画像、考え方は完全に私個人のもので、愛媛FCとの関連はないもとし、DAZN映像からの引用も含め、一切の商標利用はないことを宣言しておきます。
1. 振り返り
まずスタメンとフォーメーションですが、
後半の交代を反映した最終的なフォーメーションは
こちらとなりました。
近藤が出ていた前半は前回の記事の442を採用している様子ですが、名目上は442であったためこのようにフォーメーション表示していますが、後半の横谷が2topの一角に入るときは、どうやら4231でやっているようにも見えました。
DAZNの予想では川村をボランチ起用を予想していたため、嬉しくなっちゃって、こんなツイートしましたが、無念の左サイド起用でした(涙)
スタッツはこちらのようになりました。
アタッキングサイドは大きく右に寄った形となりました。この理由には大きく理由があるとみています。後述します。
2.スタメン考察
さて、今回もスタメンについてまずは考えましょう。
論点はこちら
・川村のワイド起用
・茂木のSB
・森谷のボランチ起用
・横谷のトップ下
2.1 川村のワイド起用
さて、今シーズンおそらくずっと付きまわるであろう問題ですね。前回も掘り下げましたが、今回も大きな変化がありましたから、話題にしようと思います。
この試合でも前回同様の左サイドでの起用。前野、内田とコンビを組んでフル出場をし、左足一閃で一得点をあげました。ホームで点が取れたことは本当によかったと思います。
前回の記事で言及した通り、私としては川村のワイド起用はあまり良しとしてないつもりです。今回の一戦で、川村本人もこの起用には納得いってないことが確認できました。つまりは、監督とは相反していることにはなりますが。
その川村の意思が見えたこととしては、試合通しての川村のポジションの変化ですね。
前節では、川村はフォーメーションの役割通り、サイドラインの寄ってプレーすることを基本としていました。特に前野とのコンビを組む時間ではなおさら張っています。しかし、この試合では明確にハーフレーンを意識、特に逆サイドにボールがある時間では中央にすらポジショニングしています。
得点シーンの付近を見直してみましょう。
前野が比較的開いて受けてもハーフレーンより中寄りで受けていますよね。
前回記事でも言及した通り、川村は中央でプレーすることで真価を発揮します。これは本人の個人的な意図でもってポジショニングしていることが考えられます。実際、試合通して、川村はベンチから”歩夢張って!!”とワイドへのポジショニングを指示される場面がありました。DAZN見てた人は聞こえたと思います。
そのせいか、チーム全体としてプレーエリアは中央から右寄りになった結果、スタッツのようなアタッキングサイドになったと考えられます。
2.2 森谷のボランチ起用
前シーズンでは、賛否が分かれた森谷のボランチ起用ですが、批判の焦点となっていたのは、彼のディフェンス能力の低さにありました。特に、カウンターの対応能力は年齢もあってか、鈍感な印象がありました。
しかし、この試合の森谷ははっきり言って別人です。
ボランチとしてフル出場を果たし、前シーズンに言及されたディフェンスの切り替えの部分は和泉監督のもとで大きく改善してきた感じがあります。
この年齢になっての進化。さすがプロと言ったところでしょうか。
そもそも、今期は前期より、ポゼッションの意識は明確に薄まっています。そのため、チャンスがあればCBの二人はロングフィードを使用しています。まさに川村の得点は大谷からのロングボールが起点となっています。
そのため、森谷を始めとしたボランチ組のビルドアップ時のポジションは前期程の高さはないですから、そこまで下がってこなくてもいいというのはあります。
しかし、明確に体力向上を目指し、運動量増加しているのは明々白々でした。それに裏打ちされたディフェンス意識の変化が垣間見れたのは好印象でした。
ここでは大谷が右サイドからビルドアップしていき、ボールを奪われカウンターを食らっている状況。ここでの森谷は大谷のカバーに最終ラインまで下がっているのが確認されます。前シーズンなら、このシーンの森谷はまだハーフライン辺りにいたことでしょう。
このシーン以外にも多くのシーンで森谷のディフェンス意識の変化がわかるものがたくさんありましたよね。
3.Gpoint Bpoint
3.1 不幸中の幸い
千葉はCBの鈴木を始め、FW陣を中心に空中戦で強さを見せるメンバーです。実際、愛媛の失点はこのストロングポイントを生かされた形となりました。
多くの起点になったのが、
33番SBの安田選手。この安田と茂木のマッチアップがこの試合の焦点の一つでもありました。この安田選手がオーバーラップしてクロスを上げるシーンが象徴的だったのは見た人の多くが一致している部分でしょう。
もう一人挙げるとすれば
この39番で左サイド起用されたMF見木選手。この人も茂木とのマッチアップから、クロスまで上げるシーンはよく見受けられました。
この茂木はシーズン前からSBでの起用が予想され、その通りこの2試合は右SBとしてフル出場を果たしています。
さて、はっきりと言って、この二つのマッチアップは茂木の負けと言っていいでしょう。
これはスタメン考察でも挙げたことですが、茂木がSBとしてチームにフィットできていないことが原因となっています。
この画像でわかるとは思いますが、茂木のディフェンスはCBのディフェンスなんですよね。前シーズンまでは3CBの一角が茂木の主戦場でしたから、無論、抜かれたら終わり。しかし、このシーンでは小暮がすぐカバーできる位置にいる上に、中央では数的有利がつくれています。つまり、アタックしていいシーンです。
しかし、やはり抜かれたら終わりのCBのディフェンスらしく、相手を遅らせ、明確にどこを切っているとも言えないディフェンスです。
ここは茂木の個人的な改善点と言えますね。
この不幸から幸いとして見つかったのは、CB陣の空中戦能力です。
浦田、大谷は秋元のコーチングも相まって、ゴール前を支配しました。
もちろん、ジェフ千葉も強力なメンバーですから、すべてを、というわけにはいきませんでしたが、今年の愛媛のコンセプトであった
”ディフェンス陣のサイズを上げて、空中戦力を高める”
を体現した形となりました。
この二人以外も、ディフェンス陣を中心にして、空中戦の練習を積んできているなと感じる試合であったと思います。
3.2 前守速攻
今年の愛媛の最重要課題である、
”高い位置でディフェンスし、手数をかけずにシュートまで完結する”
の片鱗を垣間見た試合でしたね。
これは得点シーンの前のところですが、小暮が競って中央に折り返したボールに川村が反応しますが、トラップのタイミングを狙われ、奪取されかけます。
そこに近藤のポジションレスプレスが発動。
すぐに奪い返し、川村の前にあったバイタルエリア(CBとボランチの間のエリア)のスペースを見つけて、左足を一閃。
わずか2タッチで奪ってシュートまでいきました。
これ以外にも、奪ってからのシュートまでの手数の少なさは言及するに足り得るレベルのものになっていました。
結局、愛媛のシュート前のタッチ数は平均して3タッチほど。
”速攻”を体現した形となりました。
4.まとめ
さて、今週も振り返っていきました。
いかがだったでしょうか?
来週は
アウェー長崎戦。
DAZNで応援しましょう!!参戦される方は、ぜひ楽しんでください!!
今回もfootball.labさんのデータを参考に書かせていただきました。
愛媛FCを中心とするサッカー関連の記事を書いています。ぜひご一読どうぞ。
https://note.com/del_zaky/m/m50f2a5d45e44
昨年の振り返りを書いた記事は以下です。
今回はご一読ありがとうございました。
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