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【気まぐれ日記】#2「Let's get down to brass tacks」

英語の勉強をしていると、ときどき???
となる表現にぶつかることがある。
特に、イディオム。

きょうは、「Let's get down to brass tacks」でつまずいた。

brass tacks は、「真鍮の鋲」。
get down toは、「~に集中する」とか「取りかかる」だ。

え、「真鍮の鋲に集中しましょう」て、どういうこと???

どうやら、brass tacksには、
物事の核心」とか「肝心なこと」という意味があるらしい。
だから、get down to brass tacks で、
「核心に入る」という意味になるのだとか。
そう、Let's get down to brass tacks は、
さあ、問題の核心に入ろう」だ。

でも、何がどうなれば、真鍮の鋲が「肝心なこと」になるのだろう?

なんでも、昔、金物店のカウンターで布地を正確にはかるために
真鍮製の鋲を打って、はかったことからきているのだとか。

ふむふむ、そういうことか。
と、思ったけれど。
金物店で、布地を売っているって、どういうこと?
と、妙なところでひっかかった。

勝手に想像の翼を広げるならば、
オールド・ロンドンがいいだろう。

小窓のついた煤けた古い扉を押す。
カランカランとドアベルが鈍い音をたてる。
店は昼でも薄暗く、
あちこちに鋲のあとのついた一枚板のカウンターがある。
その向こうで、腰かけている店主は、
客が入ってくるたびに、
鼻先までずり落ちた眼鏡をあげながら、
客を値踏みする。
天井や壁には所狭しと鍋がぶら下がっている。
カウンターの後ろの棚には生地の反物がつまれ、
小さな引き出しには鋲や釘やらがおさまっている。

そんな店があったのかもしれない。

イディオムや故事成語の背景を知ることは、
ことばが生きてきた文化まで
思いを馳せる楽しみに満ちている。


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