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レーゾンデートル

わたしの体の細胞は
毎日
1兆個、死んで
1兆個、生まれている

という

日々新しくなっていく私


わたしの体の中には
生命系という
すばらしい
システムがあり
わたしの出来不出来とは
まったく関係なく
毎日
粛々と
仕事をこなしている

という

毎日さぼることなく働く私


だとしたら。

この世に生をうけてから
今、この瞬間まで
途切れることなく続いている
(と、わたしが思っている)
わたしという存在は
どこにいるのだろうか。

一本の川の流れのような
思い出や記憶は
誰のものなのだろうか。

私のなかに、わたしはいない
わたしの皮膚も、昨日の私ではない


だとしたら。

チョコを食べたいと思うわたしは
ゲーテを読みたいと考えるわたしは
ラヴェルの音にうっとりするわたしは

いったい、どこにいるのだろうか?



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