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連載小説「オールド・クロック・カフェ」

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京町屋を改装したカフェは、一歩入ると時計の森。そこでは、時のはざまに置いてきた忘れ物を教えてくれる「時のコーヒー」があるという。
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#時のコーヒー

『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(4)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(第3話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Time Co…

deko
10か月前
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『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(6)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(第5話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Bitte…

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10か月前
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『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(7)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話は、こちらから、どうぞ。 * * * Confession *…

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10か月前
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『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(8)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(第7話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Furth…

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10か月前
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『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(9)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(第8話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Old C…

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10か月前
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『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(10)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(第9話)は、こちらから、どうぞ。 * * * Anothe…

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10か月前
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『オールド・クロック・カフェ』6杯め「はじまりの時計」(11)

第1話は、こちらから、どうぞ。 前話(第10話)は、こちらから、どうぞ。  * * * The Old Clock * * *  からからから。  格子戸が乾いた音を立ててすべり、寒風がさっと吹きこむ。 「うー、さぶ。桂ちゃん、こさえてきたで」  泰郎さんが小脇に何かを抱えて入って来た。 「泰郎君、ええとこに来た」  祖父が高く手をあげて招く。 「なんや、皆さんお揃いで」  ぺったぺたとクロックスが土間を鳴らす。さすがに裸足ではないが瑠璃ちゃんがまた呆れそう、と桂子はくす

『オールド・クロック・カフェ』6杯め<全文>

 その店は、東大路から八坂の塔へと続く坂道の途中を右に折れた細い路地にある。古い民家を必…

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9か月前
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