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大河ファンタジー小説「月獅」

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天卵を宿した少女と、天卵の子の物語です。
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#王宮

大河ファンタジー小説『月獅』28   第2幕:第9章「嵐」(2)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 前話(27)は、こちらから、どうぞ。 第2幕「…

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1年前
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大河ファンタジー小説『月獅』29   第2幕:第9章「嵐」(3)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 前話(28)は、こちらから、どうぞ。 第2幕「…

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1年前
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大河ファンタジー小説『月獅』34     第3幕:第10章「星夜見の塔」(3)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 前…

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1年前
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大河ファンタジー小説『月獅』35     第3幕:第10章「星夜見の塔」(4)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 前…

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1年前
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大河ファンタジー小説『月獅』37     第3幕:第11章「禍の鎖」(2)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「嘆きの島」は、こちらから、どうぞ。 第3…

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1年前
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大河ファンタジー小説『月獅』38         第3幕:第11章「禍の鎖」(3)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 第…

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1年前
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大河ファンタジー小説『月獅』39         第3幕:第11章「禍の鎖」(4)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 第3幕「迷宮」第10章「星夜見の塔」<全文>は、こちらから、どうぞ。 前話(38)は、こちらから、どうぞ。 第3幕「迷宮」第11章「禍の鎖」(4)  ラザールが王に呼ばれたのは、「天は朱の海に漂う」との星夜見がなされてまもないころだった。王太子の空位はすでに二年近くになる。  通されたのは、謁見の間ではなく王の執務室だった。 「ラザール星司長をお連れいたしました」  部屋の中央には大理

大河ファンタジー小説『月獅』41         第3幕:第11章「禍の鎖」(6)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 第…

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1年前
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大河ファンタジー小説『月獅』42         第3幕:第11章「禍の鎖」(7)

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 第…

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1年前
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大河ファンタジー小説『月獅』43         第3幕:第12章「忘れられた王子」…

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 第…

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9か月前
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大河ファンタジー小説『月獅』44         第3幕:第12章「忘れられた王子」…

第1幕「ルチル」は、こちらから、どうぞ。 第2幕「隠された島」は、こちらから、どうぞ。 前…

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9か月前
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大河ファンタジー小説『月獅』45         第3幕:第12章「忘れられた王子」…

これまでの話は、こちらのマガジンから、どうぞ。 前話(第44話)は、こちらから、どうぞ。 …

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9か月前
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大河ファンタジー小説『月獅』46         第3幕:第12章「忘れられた王子」…

これまでの話は、こちらのマガジンから、どうぞ。 前話(第45話)は、こちらから、どうぞ。 …

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9か月前
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大河ファンタジー小説『月獅』47         第3幕:第12章「忘れられた王子」(5)

これまでの話は、こちらのマガジンから、どうぞ。 前話(第46話)は、こちらから、どうぞ。 第3幕「迷宮」第12章「忘れられた王子」(5)  兄は妹の自由闊達な心を守り、妹は兄のままならぬ自由を補おうとした。  成長するにつれカヤは宮から出られぬカイルの代わりに、兄の目になろうと決心したふしがある。後宮から出ることはかなわぬが、後宮内を女童の恰好をして歩き回り、噂話や見聞きしたことをカイルに語って聞かせた。いっぽう鷲のハヤテは、外廷はむろん王都リンピアのようすや、時には海