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ITエンジニア女子の生き様がオススメな少し昔の近未来SFマンガ

『EDEN』のソフィアって、どうなったっけ?とふと思いまして。

電子書籍を大人買いしました。今回はマンガ『EDEN』の登場人物ソフィアの紹介です。
(話の内容に触れる部分もあるので、ネタバレを好まない方は戻ることを推奨します。)

注)物語の展開上、過激な表現も含まれる作品です。苦手な方が読む場合にはご注意ください。

『EDEN』/遠藤浩輝/講談社/全18巻


あらすじ

主人公エリヤは、麻薬カルテルのボスであるエノアを父に持ちます。

物語は近未来、ウィルスの大規模な感染により世界が終末を迎えたかにみえるところから始まります。父エノアは、後に主人公エリヤの母になるハナと親代わりの男性(ウィルスに感染)と3人である島で暮らしていました。しかし突如その生活は崩れます。

それから時間が大きく進み、主人公エリヤが登場します。エリヤは、誘拐された母と妹を救うために行動していましたが、道中で偶然あるディスクをみつけます。それを巡って、ケンジやソフィアといった登場人物とも出会い、戦いを経験していきます。

序盤では、ウィルスとか、やけにビッグになったエノアとか、最初に終末の雰囲気を出していたのに何だかんだで世界が回っている様子などが断片的に入ってくるので全貌が掴めませんが、最終的にはまとまります。
途中で、なぜ生きているのか?みたいな哲学的な問いが読者に投げかれられてる回もあり、考えさせられます。

話のなかで、登場人物がぼんぼんお亡くなりになるのですが、ほとんどの登場人物がそれぞれの背景を背負ってて魅力的です。

その中のひとりが、今回注目するソフィアです。

ソフィアについて

ソフィアは巨大なゲリラ組織の超凄腕ハッカー。
見た目は子供、中身は中年女性です。
父親の異なる8人の子供を産んだあと、全身の殆どをサイボーグにしました。
(サイボーグ化や人体再生の技術が進んでいる世界観です。)

子供時代、屈折した家庭で育ち、生きていることや愛情を実感できていませんでした。
しかし、サイボーグ化のあとは、世界を実感できるようになり、周囲に対して愛情深いようにみえる言動をとります。

世界は美しいと思えるときって、自然と他人に優しくなれそうですよね。ソフィアの気持ち、わかるような気がします。

ソフィアのここがスゴい

見た目と来歴のインパクトはもちろんスゴいですが、ここであえて仕事人としてのソフィアのスゴさを考えてみました。
(違法なハッキングや無責任な育児放棄を推奨するものではありません。)

1.ITスキルが凄まじい


そういう設定なのでそりゃそうかという感じではありますが。
とにかくですね、プロフェッショナル。そしてパワフル。

戦闘中でも弾の誘導や分析など複数の業務を並行し、状況によっては車の運転も加わえてこなします。

衛星をジャックしたときには、いち早く敵の攻撃を察知し、同僚が鼻血ブー(おそらくオーバーヒート状態)になっても機器を操作して業務を全うしようとします。

2. ほぼ妊婦で成果出し続けてる感

ソフィアには8人の子供がいます。
(ちなみに産んですぐ手放しています。)

キリよく16年くらいの間にコンスタントに産んだとすると、隔年で妊婦だったことになります。

妊婦だったことのない私が語れることではないのですが、妊娠中はホルモンバランスの影響などで体調が変化すると聞きます。
そして産後ももとに戻るのに時間がかかるとかなんとか。(知識があやふやですみません…)

一方、当時ソフィアが所属していたのはおそらく成果第一主義の組織。成果がなければ容赦なく切り捨てられそうなところです。

そういうシビアな体調(もしかすると毎回何事もない妊婦生活だったかもしれませんが)、ストレスフルな職場環境下で生き残り続けた上に、次の出会いもみつけるなんて、相当仕事が速いのか、効率がいいのか、その両方かのどれかに違いありません。

3.潜在的なヒューマンスキルの高さ


ソフィアは自分の子供を育てていません。そのことを悔いて謝るシーンもありません。
どちらかというと好き勝手にに振る舞っており、良識という意味を含めると、特にサイボーグ化前のヒューマンスキルは高くないかもしれません。

しかし、サイボーグ化後の読者が見るソフィアには、周囲の人間への愛情や包容力のようなものが見え隠れします。

チームで戦闘しているときも、指令塔の役割を担い、なんだかんだで、他のメンバーをフォローしてたりします。

是非は置いといて、メンバーのメンタルケアもやっているといえばやっている。

そんなシーンを踏まえると、チームで仕事をするうえでのヒューマンスキルは実は高いのではないでしょうか?

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ソフィアというキャラクター、皆さんはどう思われますか?

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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