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自立

親の本音、娘の本音

昨年の話。
12月のとある日、市内に住む高齢の父から
「年末はどうするの?」的な電話があった。

「年末は?」というのは口実で、単にいい歳をした娘の私のことが心配なのと、自分(父)に会いに来てもらい、というのが本音だろう。

もちろん気持ちは理解できるが、そうちょくちょく 用もないのに どうでもいい話をネタに電話をかけて来られることを
ここ何年も前から正直、迷惑していた。

・・・これまでの経緯は、
 私は話をはしょるのがなかなか苦手で、
かと言ってそうしないと 本が一冊書けてしまうほど?もしかすると長くなってしまうから(苦笑
あえてここでは詳細を省略するけど、

そんな風に、めずらしく陽気な雰囲気で電話をしてきた
寝たきりに近い高齢の父に対し、あえて

「行きたくない!」と、私はハッキリ伝えた。

こんなにハッキリ、嫌だという気持ちを自分の言葉として父に伝えたのは
もしかすると、初めて?のことかもしれない。

父のとの会話の中で今まで、例えば
文句や怒りから発することは散々してきたけど
それはただやっぱり、文句であって
きちんとした自分の意思表示ではなかったと思うから。
今回がもしかして「初めて」に近いのかなぁって感じた。

無価値観と罪悪感

ここ数年は、両親共に持病や新たなケガやもろもろで
入退院を繰り返したりしている。

ふたりとも頭のほうはなんとか元気だけど
父のほうは 見ていて氣の毒になるほどあちこち痛々しく、
少し前までの私は、「私が親を助けてあげたい」「お金をたくさん稼げるようになって、父の望む環境に移してあげたい」と本気で考えていた。
そんな思いを初めて抱いたのは、確か10代後半あたりの頃から。

自分のことはもちろん、それ以外のことも願いをなかなか叶えられない自分と、両親に対しても不甲斐なさを感じて、いつもの癖で自分を責めてきたのでした。


氣づき

これまで、周りの人たちやネットで見聞きする「親との関係」の話に触れてきたときにも
「自分は 親離れは出来ている」って、なんとなく思ってきたけれど・・

父に対し、
「まったく〜、いい加減 子離れしてくれよ〜!」と思った瞬間、

実は、私が 親離れ 出来ていなかった!? ことに、
気がついた瞬間でもありました汗(なんとも はや‥)


もともと私は、今生(今回生まれることを選んだ家族)の家庭運が薄く
両親からの愛情を感じることなく育ち、
幼少期からのトラウマを解消したり、インナーチャイルドを癒すなどを経てやっと、両親と本当の意味で和解できたのが4年ほど前。

親離れ出来ていなかったことに気付いた瞬間は、自分でもびっくりしたし、少しショックを受けたんだけど^_^;
まあ、生き直しを始めてからまだ4年くらいしか経っていないことを考えたら、それも仕方ないことで
逆に、その4年前から 少しずつ、私なりに成長して来れたんだなって
思い直すことができました。


子離れできないでいる父と
親離れできていなかったアラフィフの娘、わたし。(痛かったー)


けど
それも全部、
自分がつくり出していた ただの現実 でした。

父には、近々 手紙を書いてみようと考えています。

いつでも、自分の気持ちに正直に


もしも、自分の気持ちと事実を認めることが
できないままの私だったら きっと、
「今度電話が来たら どう言おうか(対処しようか)」とか、
単に、「着信を完全スルーするしかない」、
「スルーすればそのうち収まるだろう・・」とか、
「どうやったら父を傷付けずに回避できるのか」、みたいなことを考えていたかもしれないけど、

でももう、親に対しても
自分の気持ちにウソをついたり
本音を告げず 真綿にくるんで、ごまかすような伝え方をしていても仕方ないんだなって。
はあ、・・ようやくわかったから。

『相手を傷付けないように』、っていうやり方は
絶対、相手の為には成らないことだと思う。

それだけ、相手のいのちを敬っていないというか
信じていない証拠だし
存在に対して失礼なことだよね。

そんなこと、していたんだなあ・・


年末の そんな 出来事からの氣付きを書いてみました。



最後まで読んでいただきありがとうございました☆


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