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チャレンジを応援できる人間でありたい

朝ドラが大好きな私、例に漏れず今期の朝ドラにもだいぶはまっております。

このドラマ、まもなくエンディングを迎えるのですが、おそらく人生の紆余曲折、どうにもならないことを乗り越える醍醐味、そして”正しい人生”などないことを描こうとしているんじゃないかな、と勝手に思っています。そのあたりは最終回を迎えてから書きたいと思っています。

ところで、この物語の主人公の舞(福原遥)、当初のあらすじからパイロット養成学校を経て日本初の女性パイロットになる方のお話かとおもっていました。しかし物語は急展開を迎えます。

時は2006年。リーマンショックの煽りを受け、舞は入社予定だった航空会社から採用見送りをされます。一方で、舞の実家は東大阪の町工場。舞の実家も経営難を免れることができず。挙句の果てに父親が苦労重なり急死。町工場の社長は舞の母親が継ぐこととなり、舞も営業として工場に務めることになりました。
年月を重ね舞は立派な町のやり手営業マンに成長します。そんなある日、舞のもとに飛行機部品を作るチャンスが舞い込んできます。相手は大企業。品質も大量生産も求められる、そもそも飛行機部品をつくるだけの機材が舞の工場にはない‥しかし、舞は周囲を巻き込み(自分の工場に加え近所の工場も巻き込んで)、契約獲得を目指しチャレンジするのでした。

‥と、こういう試練って朝ドラにはつきもの。よくある流れなのですが、これに対して某SNSではまぁ〜批判の声がそこかしこに溢れたのです。

「また工場を潰すつもりか!?」
「一度倒産の恐怖を味わったのに、間髪いれずそんな無謀なことに手を出すなんてありえない」
「お前は部品を作る側の人間じゃないだろ!今の仕事があるのに他の仕事やらされる身にもなれ!」

ひえ〜〜〜〜そんなドラマにやっかみせんでも‥

まあツッコミをドラマに入れるのは個人の自由とはいえ、あまりの非難に若干引きました。
いや、だって舞ちゃん、確かに部品を作る側の人間じゃないけど、大口の仕事がもらえるよう、日々ISOの勉強して準備してたんですよ。努力してるんです。

そして何より、新しいことに挑戦することがなぜ非難されなければならないのか?確かに当時の工場が大企業の、しかも今まで作ったこともない仕様の航空部品を作るって結構なチャンレンジ。でも新しいことに臨まないと得られないことってあると思うんです。
実際、大量生産体制が確保できないことを理由に契約には至りませんでしたが、クオリティは認められ、結果自動車部品の大口を受注できました。この成果は、チャレンジしなければ得られなかったもの。当初の目標には至らなかったかもしれないけれどその過程から得られるものは必ずあるのです。

新しいことに臨むとき、人は必ず理由をつけて逃げ道を探します。だってそのほうが楽な道だから。ゆえに「こうありたい」というゴールを描くことがまず必要で。じゃあそれを阻む試練をどう乗り越えよう?という思考法になる。世にいう「バックキャスティング」思考というやつがこれに当たると思うのですが、舞ちゃんはバックキャスティング思考により、工場を成長させたのです。
やってみないと、今の自分がどれだけできて、どこがだめなのかすらわからない。

今回のSNSの反応を見て、これって今の日本の風潮だよな〜と感じました。出る杭は打たれ、現状を維持することがあたかも”正解”のように受け止められる。新たな自分になるためもがく人に後ろ指指すやつも多い。
だから、周りの声に耳を向けると立ち止まり、後ろを向きたくなる‥

「お前の人生を、そいつらは責任とれるのか?とれないやつがお前のやることに口を出しても無視しろ」
私の上司が、昔言ってた言葉。怯みそうになったときに思い出す言葉。
私自身、周りに負けたくない。
そして、周りで新しい挑戦をしている人がいたとしても、私は止めたくない。応援してあげられる存在でありたいです。
そのためにも、応援できる思考を持ち続けることに加え、私自身も成長の過程で得たものを周囲に還元できる人間でいたいです。


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