私が朝ドラを観る理由

NHK朝の連続テレビ小説。通称「朝ドラ」。毎週月曜~金曜日(2020年より土曜日はダイジェスト版を放送)の朝8時から15分放送される。ドラマは基本的には女性の主人公の成長物語で半年間にわたって放送される。(時々イレギュラーな場合あり:「エール」「マッサン」)

私の朝ドラデビューは、「純と愛」。風間俊介君が出演するのを目当てに見始めた。この作品結構主人公のぶつかる問題がエグくて何度も挫折しそうになったけど(多分初心者向けではない)、15分という短さが功を奏しなんとか完走した。その次の「あまちゃん」からのめりこむ様に朝ドラを観るようになり、今に至る。

「朝ドラ見てます」ていうと、周囲の同世代からは「渋いね」「面白いの?」と返されることが多い。正直作品によって当たりはずれはあるものの、個人的には総じて面白い。

自分を顧みる主人公の成長物語

前述したように、基本的に朝ドラは少女の幼少期から老年に至るまでの成長物語である。学生時代に自分の人生の岐路となるような人と出会い、壁にぶつかり、そして大人になり、何かを成し遂げる…この工程は、視聴者がどのフェーズにいたとしても重なる時代が必ずある。たとえ物語の主人公のように大きな成果を成し遂げたわけでなくても、「あぁ、学生時代の先生にあんなこと言われたな」「母親は私の挑戦を見守ってくれていたな」等々共感するポイントがある。そんな共感から自分の過去を棚卸し、自分の現在地に今一度目を向ける。そしてこれからどう生きよう、と考える。。。のは私だけかもしれないけど。でも、主人公と自分を重ね合わせることによって、自分が周りに支えられ、仲間に出会い、時に辛く、時に楽しく生きて来たことが「成長」だった、と噛みしめることができる。

きっかけとなる「場」=人生の機微

大抵の朝ドラは主人公の地元からスタートし、上京(都会に旅立つ)、結婚を経て永住の地へ…と進んでいくのだが、複数のコミュニティを歩きわたる。例えば最近まで放送されていた「おちょやん」であれば、「実家」「道頓堀」「カフェ」「女性劇団」「撮影所」「道頓堀(劇団)」「放送局」といったかんじ。

1つ1つのコミュニティで主人公は成長する。様々な境遇の人と出会い荒波に揉まれることによって大人になる。この過程を客観的に見ることで、私は「色々な”場”があるって、幸せなことだ」と思うようになった。(このあたりは別途語りたい)。コミュニティにはひょうきんなおじさんやら、気難しい上司やら、個性あふれるキャラクターがいる。それらの人々と主人公は最初は仲たがいしていても、一緒にトラブルを解決したり、主人公がアクションを起こすことによって生涯の友になったり、恩人になったり…この過程がすごく人生の機微を感じる。

がんばって!私もがんばる

そして何よりいい役者さんが主演のことが朝ドラは多い。能年玲奈、有村架純、高畑充希、etc…最近の杉咲花や清原果耶も本当に演技が上手だし朝ドラ独特なフレッシュさ、ピュアさが光っている。ゆえに自然と主人公を応援したくなるし、元気をもらう。しかもそれが朝。幸先良いに決まってる。

そんな朝ドラに励まされ、私はコロナ禍をなんとか生き延びています。

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