バニラアイスのような人になりたい
かつて、テレビかラジオ(何だったか忘れてしまった)で、倖田來未さんが言っていた言葉が、私の座右の銘になっている。
たまに期間限定の味も試してみたくなるけれど、バニラを食べるとやっぱりこれが好き!ってなる人、多いですよね?(そもそもバニラアイスが苦手っていう人は、自分が好きな定番の味に置き換えてください)
倖田來未さんはそれを例えに恋愛に関する話をしていて「もしも恋人に浮気されたとしても『やっぱりお前が一番だった』と相手が戻ってくるような女でありたい」というような話をされていたと記憶しています。
その言葉を聞いた時、「誰かを責めるのではなく、自分を磨いて自信を持つという考え方が、人間としてすごく素敵だな」と思ったので、ちゃっかり座右の銘として拝借して今に至っています。
当時、舞台・演劇業界で働いていた私は、常に同じ人たちと毎日同じ席に座って仕事をするようなことはほとんど無く、作品のために1日〜数ヶ月単位でチームが組まれる日々が続いていました。
一生に一度しか会わなかった人もいれば、新人の頃から長い期間お世話になった人がいて、「怖くてもう会いたくない!」と思った人もいれば「また一緒に仕事をしたい、この人のチームになりたい」と思った人もいました。
自分が新人から先輩になるにつれて、数年ぶりに会った人に「成長してるね」「次もまた一緒に仕事しよう」と言われる機会が増えてくると、嬉しさと同時に「成長を見せなければ」というプレッシャーも増えました。
私は、不器用だし要領も良くなかったけれど、「また一緒に仕事をしたいと思われる人になりたい」と目標を持ち、「どうすればそう思ってもらえるのか」を考えながら仕事をするようになったように思います。
憧れは「無愛想でもめちゃくちゃ仕事ができる人」だったのですが、そんな素質がなく(笑)結局はチームの人間関係への気配りや対応の柔軟さで自分の存在価値を見出しつつありました。
そこにグサッときた「バニラアイス発言」
私が目指すのはバニラアイスだ!と私の心に刺さったフレーズ。エンタメ業界からは離れた今も、社会人として、人間として「バニラアイスになりたい」という思いは変わっていません。
濃厚すぎるとちょっとしつこく、沢山は食べられないので、バニラアイスの中でもアイスミルクくらいを目指したいと思っています(笑)
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