無理せず戻れる場所〜音楽を続けるためのモチベーションの見つけ方〜
「毎日練習しなきゃ…でも今日はどうしても気が乗らない…」
音楽に取り組む中で、誰もがそう感じる瞬間があるはずです。
そんな時は、無理に続けるよりも思い切って休むことも大事。
音楽と少し距離を置いて、心から「やりたい!」と感じた時にまた始めれば、きっともっと楽しく、深く取り組めるはずです。
私も音楽から一時期離れていましたが、完全に離れきることはありませんでした。
音楽から大きく距離をとったこともありますし、「やりたくない」時はあえて頑張らず「やりたい!」という感情を引き起こすことを日常的に行っています。
音楽はスポーツと一緒で、「1日練習をサボれば3日前の状態に戻る」と言われますが、これは実際そうだと思います。(笑)
かつての私は、この恐怖に支配されて練習を休むということができませんでした。
もちろんその時間は必要だったと思いますし、それがあったからこそ今の自分があったと思います。
ただ、苦しかった。(苦笑)
最近では、レッスンで歌っているということもあるので、「自分の練習を何が何でも毎日行わなければならない」とは思っていません。
ただ、若い頃に比べて間違いなく効率が良くなりました。
若い頃は練習することが目的になっていましたが、今はコンサートでお金をいただける演奏をすることが目的なので、限られた時間でどれだけ自分のイメージ通りの演奏ができるようになるかにフォーカスして練習しています。
そんななか、他の業務に追われ練習時間が取れないことも多々あります。
無理をすればなんとか時間を取れるかもしれませんが、最近は“その日は練習しない”という選択をします。
いろいろ試してみた結果、私の場合は練習しないで耐えられるのは2日。
3日練習しないと焦るし練習したくなります。
そして2日休んで3日練習する際には、きっちり時間を取りますし、集中力も高くなります。
何よりも、自分の中で「2日休んでも大丈夫」という安心があるので、3日目に体を戻せますし、それまでよりも上達させることができます。
なので、練習する気にならない時は思い切って休んでみる。
そして、自分が何日休んだらやりたい気持ちが湧いてくるのか、また何日分の休みであればリカバリーできるのかを把握しておくのが安心の秘訣です。
かつて私は、音楽から完全に離れている時期がありました。
その期間は歌どころかピアノにすら近づけずつらい時期でしたが、それでもピアノにちょっと触れたくなり、ピアノ曲が弾きたくなって、そのうちに歌の曲が浮かんできました。
それでもまだ歌うことができず、ピアノで歌の曲を弾いていました。
そうして少しずつ、少しずつ歌に戻り、今こうして講師や講師育成、また音楽活動を行っています。
音楽は自分から離れない限り、音楽から離れていくことはありません。
これは私の恩師からいただき、私の深部にある言葉です。
「練習しなければならない」と自分を追い込む必要は全くありません。
音楽を楽しみながら、時々振り返った時に「あぁ、自分はこんなに上達したんだな」と思える。
それでいいように思います。
「無理ぜずに戻れる場所」
音楽がそんな場所になれるといいですよね♪
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