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【詩】哀悼

生温い風に吹かれている


魂はこの世に残らないのか
跡形もなく消えたあの人


生きる力を失いそうな時
思い出の欠片を
かき混ぜてみるけど
記憶をすり抜けて
静けさだけが残る


上がらない花火を待ちながら
あの人の骨が漂う海の匂いを嗅ぐ


風がそっと頬を拭った

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