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【DeFimans勉強会】Shapella アップデートによりイーサリアム最強の時代になる!?

2023年4月13日の朝、Ethereum(以下、イーサリアム)のShapella Upgradeが無事完了したと発表があり、ETHに投資している人にとっては安心材料となりました。今回のアップデートでは、過去にステーキングされていたイーサリアムの解除されることが解放可能になる点が大いに注目され、市場価格への影響を与えることが見込まれていました。
でもそもそもstETH、Lido、ステーキングって・・・?
分かるようで分からなかったイーサリアムのアップデートを紐解いていきましょう。最後までご覧ください!

ステーキングとは?

ステーキングとは、暗号通貨のブロックチェーンネットワークに参加し、ネットワークの運営を支援するためにコンピューターの処理能力や暗号資産を提供することです。

具体的には、ステーキングは、ネットワークに参加するために、一定数量の暗号資産をロックすることを意味します。これにより、ネットワーク上での新しいトランザクションの検証やブロックの生成などの処理を行うことができます。ステーキングを行うことで、ネットワークの安定性やセキュリティが向上し、報酬を得ることができます。

ステーキングは、主にProof of Stake(PoS)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを使用しています。これは、Proof of Work(PoW)というアルゴリズムのように暗号資産の採掘に必要なコンピューターの処理能力を使用するのではなく、暗号資産を保有することによってブロックの検証や生成を行うことができます。

Shapellaアップデートでは何が変わった?

今回のアップデートでは、これまでステーキングされていたイーサリアムのロックが解除されます。Ethereumは、2022年9月の「The Merge」にてコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSに移行しました。PoSでは、取引の検証をするバリデーターはイーサリアムをロックアップする必要がありますが、The Merge完了時点ではロックした暗号資産を引き出す機能は実装されていませんでした。

今回のアップデートでは、それが実装されて、PoSにおいて取引の検証をするためにステーキングされていたイーサリアムが取り出せるようになりました。ただし、ロック解除の影響でバリデーターの数が急落し、セキュリティリスクが高まるリスクを回避する為に段階的にステーキング解除されるよう、制限がかけられています。

stETHって何だっけ?

「イーサリアム」「ステーキング」というワードから、stETHのことを想起された方もいたのではないでしょうか。昨年の6月頃、価格乖離のニュースが取り上げられ、デペッグが危険視されました。

前提として、stETHを発行する母体とイーサリアムを開発する母体は異なります。stETHは、ステーキングされたイーサリアムが取り出せないThe Merge以前に開発された債権トークンで、Lido FinanceというプラットフォームでETHをステーキングすれば1:1の比率でstETHを発行することができ、ETHが償還可能な状態になればETHを受け取れるというものでした。

The Mergeを目前として、その不成功が危惧され、stETHがETHへと償還不可能になるというリスクから乖離を起こしていましたが、2023年4月現在では乖離状態を回復しています。

ETHの将来性と価格予想は?

今回のアップデートでの価格予想は、真反対の意見で二分しました。

ステーキング解除されたETHが売られ、価格に下押し圧力がかかる」というものと、「自由にステーキングからの引き出しにできるようになることで逆にロックアップする人が増え、価格上昇に繋がる」の二つです。2023年4月の執筆時点では、アップデート完了直後はETH価格に大きな変動は見られませんでしたが、その後上昇に転じ、ETH/BTCでも大きな反発を見せました。

イーサリアムはThe Meargeの後、以下のアップデートが段階的に実装されていくロードマップが発表されています。

  • The Surge

  • The Verge

  • The Purge

  • The Splurge

市場価格を占う上でこれらのアップデートが成功するのか、また予定通りの期間に実装されるのかが重要になっていきます!DeFimansブログでは、イーサリアムやそれに関連する技術について日々発信してきますので、引き続きのフォローをよろしくお願いいたします。

web3やブロックチェーン技術の導入を検討されている方は、ぜひDeFimansにご相談ください!

(勉強会:北野、文:いくら)

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