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15分の行動記録から気づいた3つのこと。


2年ほど前から、自身の仕事における生産性向上のために、
15分単位で行動を記録することに取り組んでいます。
(今回は、弊社サービス『LONTA』の事例とは関係ないです、すみません)


なぜそんなことをやっているのか?


年を重ねるとともに、1日、1週間、1年の
時間の流れをとても早く感じています。

10歳の1年は、人生の10%、
50歳の1年は、人生の2%、

ですから、時間を早く感じてしまうのは
当然ですよね。

そうすると、過ぎ去る時間の密度を
いかに濃くするか、に関心が高まるわけです。

昔、営業職だった頃、

「営業としてお客様と商談している時間は、
 何パーセントある?仕事してる時間の20%もないだろう?」

と上司に言われた言葉が、胸に刻まれた私は、
1日の仕事において、コアとなる仕事をしている時間は
どれくらいあるのだろう?と常に考えさせられました。

「と、考えている時間や、このNOTEを書いている時間が
 すでにノンコアな時間じゃねーかよ!」

って、今もツッコミながら書いています(笑)

行動の記録を取っていくと、
移動時間、食事時間、ぼーっとしている時間などが
たくさんあることを発見しました。

休息が創造性を高めてくれる研究結果はたくさんあるので、
そういった時間ももちろん、
良質な仕事をするためには必要である、とも考えています。

また、

「人は数値化できないことは管理できない」

という言葉と出会いました。

そこから、

『自分自身の行動を数値化(=時間管理)することによって、
 仕事の密度をもっと高めていけるのでは!』

といった考えに至りました。

そこで約2年前から、日々の仕事について、
15分単位で記録を取り、集計、分析、改善を繰り返してきました。


具体的な方法とは?(表あり)


最初はエクセルに、

・仕事内容
・分類項目
・日付
・所要時間

の簡単な表を作成しました。

仕事内容は、

・〇〇様電話
・人事MTG
・収支管理

など、自分がわかる内容を自由に。

分類項目は、

・MTG
・作業
・アウトプット

など、あとで分析するときに役立ちます。

所要時間は、15分単位なので、

・0.25
・0.50
・0.75
・1.00

と数字を入れていきます。

15分ごとに毎回入力していくこと、実際には難しいので、
仕事の切れ目に、忘れないようにすぐ入力していきます。

例えば、1時間後に、

「ここまでの1時間は、提案書作成していたけど、
 途中で〇〇さんから電話があって、15分くらい話していたな」

となると、

提案書作成・・・・0.75
〇〇様と電話・・・0.25

と、入力していきます。

スライド1

画像:実際の15分単位管理のイメージ。


そして、1か月ごとに、入力内容を集計分析します。

分析では、

・項目ごとの時間の増減。
・自分に不足している行動の発見。

などを振り返り、それらを翌月の行動目標として、

・インプット時間を5%(10時間)増やす。
・チャット時間を3%(6時間)減らす。

これを毎月繰り返していくのです。


やってみて良かったこと?


15分単位の行動記録から、
三つ、発見したことがあります。

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発見1:考えていることと行動のギャップは大きい。

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自分の理想と現実の行動がかけ離れている事実に
軽くショックを受けました。

いや、軽くないですね。だいぶショックでした。

例えば、

「今月は既存クライアントの満足度UPのために、
 既存クライアントへのフォローに注力するぞ!」

とミッションを掲げて日々、口にも出しておきながら、
実際に15分単位の行動を振り返ると、

「既存フォロー・・・4%(7時間)」

と、一か月の仕事時間のうち、たったの7時間しか
できていないことに愕然としました。

言葉に対して、行動が伴っていないとは
こういうことか、と自分自身を大いに反省し、
客観的に見つめなおすきっかけになりました。

そういった振り返りを毎月行い、時間分配を目標設定していく中で、
少しずつ既存フォローの時間が増えていきました。

この自分の理想に行動が近づいていくステップは、
できるようになっていくとハマりました。

ジムに通って、筋肉量が増えていくプロセスと同じかもしれません。


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発見2:インプットに貪欲になった。

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仕事内容を分類していくと、「アウトプット」している
時間の多さにも気づきました。

アウトプットとは、

サービス資料を作ったり、
考えを発信したり、
会議で方向性を定めたり、など。

とある月では、1ヵ月あたり、
アウトプットが占める比率が、22.5%

それに対して、
インプットはわずか、0.5%、でした。

これでは自分をただただ、消耗させながら仕事をしているだけ、
良質なアウトプットが出せなくなる、と危機感を感じました。

その結果、以前よりも

・本を読むこと
・SNSに触れること
・人と会うこと

の時間を増やすようになりました。


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発見3:集中力が高まり、達成感が得られた。

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例えば、

「この1時間は、提案書作成に集中だ!」

と息巻いて、取り掛かるのですが、1時間後、

「あれ…1時間で2ページしか作成できていない(汗)」

と気づきます。

こういった、瞬間での振り返りと軌道修正が
以前よりも早くできるようになったと思います。

自分で自分を常時モニタリングしているような感覚、
それが1日単位、1時間単位、数分単位と
より細かくなっていく手ごたえがありました。

結果、この1分、この5分と、
以前よりも集中力の高まりを感じています。

集中力の高い1日を過ごせると、

「今日は1日良い仕事できたな、密度濃かったな」

と、何気ない達成感を味わえる日が増えました。


今後の課題は?


このようにして、15分単位で行動記録をつける手法が
私の中で確立しつつあります。

と、同時に次なる課題も見つかりました。

行動量としては把握でき、管理できるようになりましたが、
その中身、質はどうなのか?

という点です。

量(=時間の多さ)だけで満足してはいけません。

質(=内容)が高いかどうか、検証できていません。

この課題を乗り越えていくために、

・事業の売上&利益との相関性把握
・マインドフルネスのトレーニング
・真新しい経験を取り入れる

などを行っています。

いくつになっても、自分を成長させることへの関心は尽きません。
児玉達郎というロボットシステムを
常にアップデートしていく感覚に近いです。

自分をより成長させ、関わってくれる人たちや世の中に
どれだけ貢献でき、良い影響を与えられたか、
これぞ、人生の挑戦だと考えています。


2021年1月度NOTEtheravada-buddhism-3483708_1920

写真:いつかこんな場所でマインドフルネス・・・怖くて集中できない。

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