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【データ分析】メッシのいままでを視てみる【statsbomb】

いままでロシアW杯や女子W杯のイベントデータをオープンにしていたstatsbombさんが、レオ・メッシのLa Liga 04/05〜15/16シーズンのデータを提供していることを知ったところから。

polestarさん(@lovefootball216)や、Soccer D.B.管理人さん(@soccerdb_2014)から様々なアイデアをいただきながら、第一弾の今回は以下のメニューで基礎的な可視化と分析を行いました。

1. 1試合あたりのアクション数(ドリブル、パス、シュート)

ツイートにも書いている通り、ペップが率いた10/11〜11/12シーズンと、無冠に終わった13/14シーズンの平均アクション数の合計の差が顕著です。メッシのボールタッチ数と試合結果には相関関係がありそうです。次は各アクションごとのoutcome(結果)を視ていきましょう。

2. 1試合あたりの各アクションのoutcomeの数

集計・可視化する中で面白いなぁと思ったのが、無冠に終わった13/14シーズンで、Blocked(青、ブロックされた)シュートが多かったことです。結果が出ないチームにおいて、相手のブロックを崩せていない状況でシュートを打っていたことがデータから読み取れます。基礎集計を終え、次はピッチ上の位置情報について視ていきます。

3. 各アクションの平均位置

失敗作です。右ウィングで主にプレイしていた〜偽9番とシーズンを追うごとに中央へ移動していくのかと思いきや、そうはなりませんでした。他の選手やチームと比較してみないと分かりませんが、シュートの平均位置がボックス内に入っているのは興味深いです。バルセロナのプレーモデルゆえ。流石に傾向は視てとれなかったので、次はヒストグラムを滑らかに表現してくれる2D Kernel Gaussian Estimationを使って、分布として可視化してみます。

4. 平均プレー位置を分布として

前述のポジション(役割)の変更による、平均プレー位置の変化が分布によって確認することができました。エトーやロナウジーニョと組んでいた05/06〜06/07シーズン(左上)は右ウィングでのプレイが多かったことが確認でき、偽9番として中央でプレイしていた10/11〜12/13シーズンは分布の重心(黄色)が左上と比べて中央に移動していることが視てとれます。

5. まとめと今後の展望

「メッシのいままでを視る」第一弾は基礎集計と、ピッチ上への可視化・分析を行いました。今後は他の選手との関係性や、より文脈を重視した分析を行っていく予定です。ご期待ください。

また、可視化に使用したnotebookはこちらに置いていますので、ぜひご活用ください。

#データ分析 #ビジュアライゼーション #バルセロナ #サッカー #メッシ #スポーツデータ解析 #スポーツアナリティクス


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