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捨てられる花を地域のお花屋で堆肥化する。アート作品「フラワーコンポスト」を活用した、循環プロジェクトの実証実験の開始

久しぶりの更新になります。今回は、お知らせ的にnoteを更新してみました。

以前、本メディアでもインタビューしたアーティストMIKIKO KAMADAとの協働プロジェクトとして、各家庭で廃棄される花を、アート作品「フラワーコンポスト」に活用することで堆肥化し、新しい植物のいのちにつなげる、住民参加型の循環プロジェクトを開始します。

その第一弾の実証実験を、2023年6月21日から9月30日までの期間、羽根木の花屋「花とみどりのアトリエmalta」にて行います。

概要と背景

近年、サーキュラー・エコノミーをはじめ、循環型社会への移行がさけばれています。食糧廃棄や、使えなくなった人工物、リサイクルできないゴミ…捨てるのではなくまた活用できるように、または分解して土に還るように、といった様々な取り組みがなされています。

役目を終えたモノが、新たないのちを吹き込まれ、また活躍できるようにする仕組みは重要です。本実証では、身近なお花を切り口に、循環型社会への移行を後押しします。

一方で、社会の移行に伴い、わたしたちの生命観もいっしょに変わっていかなければ、仕組みもまた形骸化してしまいます。ただ資源循環する仕組みだけが実装されれば、それでいいのか?というと、やはりケアや想像力を大切にしたい私たちからすると、モヤっともする…。

本プロジェクトの面白さは、人・植物・目に見えない微生物をふくめた生態系をとりまく、いのちの循環を想像する機会を増やすため、地域の花屋を可能性あるフィールドとして捉え直すこと、にあるんじゃないかと思います。

すこしの想像力と、花からめぐる循環を。

うつくしく咲く花々も、自然界ではそのいのちを終えると、土に還っていきます。そして、新しい植物がまた土から育まれる。いのちの循環です。

お花は、結婚式から大切なひとの誕生日まで、わたしたちの暮らしに寄り添っています。しかし、自然界のように土に還ることなく、ゴミとして捨てられてしまいます。これは、お花だけではありません。食べ残しや、日々使う道具。土に還ったり、他の人の手にわたることなく不要なゴミとなります。

そこに、少しの想像力とケアの気持ちがあれば、ゴミとならず、いのちがめぐる。わたしたちは、そんな循環する世界に向けたちいさな実験の一環として、フラワーコンポストの実証実験に取り組みます。

循環とは、いのちのめぐりである

アーティストMIKIKO KAMADAは、プランツディレクターとしても活躍しながら、「植物とヒトの関係性」の再構築を目指し、表現活動やアカデミアでの研究活動をつづけています。こうした世界観がDeep Care Labともピッタリ共鳴し、アートがうながす想像力を地域のサーキュラーな実践につなげていく実験的活動として、コラボレーションに至りました。

フラワーコンポストとは

植物が土に還っていく姿を見たことがあるでしょうか。目に見えることに左右されてしまいがちな私たちですが、都市の中にも部屋の中にも、目には見えない微生物たちが共存しています。地球の大事な構成要因である微生物たちは【分解】という重要な役割をもつ存在。彼らの働きを【見る】ことのできる想像力が、いま、必要ではないでしょうか。

flower compost(フラワーコンポスト?)は、美しく存在ことを期待されている【花】が微生物により分解される過程および微生物たちの姿を可視化することで、循環というステップを鑑賞者の心に強く印象づけることを目的としたアート作品。

このたびフラワーコンポストは、美しい花たちでいっぱいのmaltaさまと協力し、お客様のご自宅で飾り終わったお花たちをフラワーコンポストにて回収・分解を経て、その後堆肥化するまでの循環の取り組みを試験的に運用します。

何を実験するの?ー実証実験の内容

部屋を飾り、暮らしを彩ってくれたお花をゴミ箱に捨てるのは、なんだかこころ苦しい。もしも、ゴミ箱に向かうはずだったお花がもう一度、堆肥として他の植物を支える役目を担えたら?
maltaで購入したお花だけでなく、みなさんのおうちや職場、学校にあるお花ならなんでもコンポストに入れていただけます。

参加のしかた

参加の仕方はとっても簡単です。

①お花を持ち込んで、いれる
家庭で枯れてしまったり、弱ったりして、捨てるつもりだったお花をmaltaに持ち込みます。店内のに設置されている、アート作品「フラワーコンポスト」のビンのフタをあけ、お花を入れます。フタはしっかり閉めましょう。
②分解される様子を観察する
いれたお花は1ヶ月ほどかけて、微生物のちからによって分解されていきます。その様子を、ときたまお店に足を運んで眺めてみてはいかがでしょうか。
③堆肥になる
参加者の方々持ち込んだお花が、堆肥となって活用されます。これからのお花や植物のいのちにつながっていきます。

実証実験の取組み概要

  • 回収時期:2023年6月21日(水)~2023年9月30日(土)

  • 回収場所 :malta店内にて

  • 回収内容:家庭で出た捨てられる予定の花
    ※観葉植物は対象外となります

実証実験協力店舗

  • 店舗名:malta

  • 所在地:東京都世田谷区羽根木1丁目21−27 亀甲新 ろ #59

  • 実証内容:アート作品「フラワーコンポスト」の店内展示および廃棄花の回収受付

都内近郊のみなさん、ぜひご参加おまちしています!!!

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Deep Care Labでは、あらゆるいのちと共に在る地球に向けて、気候危機時代を前提にしたイノベーションや実験を個人・企業・自治体の方々と共創します。取り組み、協業に関心があればお気軽にご連絡ください。


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