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【西大寺の変】アベを撃った男「山上徹也」考【@333_hill】

全世界に衝撃を走らせた、日本の内閣総理大臣経験者かつ現職の国会議員が公衆の面前で銃殺される出来事。戦後日本の歴史においても名を残した偉大なる政治家、安倍晋三が不運にもその命を絶たれた。

犯人としてその場で逮捕された41歳の男、山上徹也。自身の母親が傾倒し多額の献金を行うなどして家庭をメチャクチャにされたと主張する「統一教会」(現・世界平和統一家庭連合)への恨みがその引き金となり、政治団体「国際勝共連合」の創設者である教祖・文鮮明と親交のあった岸信介の孫であり、今もなお統一教会との関係が深い安倍が標的とされた。

連休明けの19日朝、その現場となった奈良市の近鉄大和西大寺駅前に設置され沢山の弔問客が訪れた献花台が撤去された。9日の朝に設置されて以来、10日間に献花台に手向けられた花束はダンボール千箱分にも及んだと報じられている。世界各国の首脳からも弔問を望む声は高く、戦後日本では吉田茂以来の「国葬」が執り行われる予定でいる。

安倍晋三の功績を正しく伝えずに「モリカケサクラ」等の矮小化した議論に終始しては自国の総理大臣を貶めてきた日本国内のマスゴミの論調にはひたすら嫌悪感しか湧かないが、戦後の日本において国際的にこれほど評価された総理大臣は他にいない。バブル崩壊以降、経済が低迷し凋落を続けるのみだった日本の国際的な地位をどうにか保つことが出来たのも安倍の存在があったからこそである。

今回の悲劇が無ければ、安倍晋三はあと10年は日本の政界の表舞台に立って活躍を続けられたであろう。それだけに安倍の死は我々のような日本人のはしくれとしても単純に悔しい。この事でますます今後の日本の地位が危うくなってしまわないか心配にもなる。

だが、それほどの偉大な政治家を死に至らしめてまで成し遂げなければならなかった“目的”があったとされる山上徹也の辿った人生や生活環境と、当人の凶行のきっかけを作った「統一教会」というカルト教団がどれほどの害悪なのか、しっかり検証をする必要がある。

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