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【ジャニー喜多川】アメリカ・ロサンゼルスの日本人街「リトル・トーキョー」を歩く【隣はスキッド・ロウ】

唐突ながら柄にもなく芸能ネタから話を切り出すわけですが、日本の芸能界をある意味牛耳る「ジャニーズ事務所」の“女帝”と言われる藤島メリー泰子名誉会長が93歳で亡くなっていたという訃報が飛び込んできた。

この人物は2019年に死去したジャニー喜多川の実姉にあたり、昭和37(1962)年の創設期から姉弟ともに終生同事務所の最高権力者の座に就いていたというわけである。まあ個人的にはジャニタレの今後がどうなるとか別にどうでもいいんですけれども、戦後日本の芸能界において“一大帝国”を築き上げたこの姉弟の生い立ちというものがちょいと気になる。

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2015年秋、我々はアメリカ西海岸・ロサンゼルスの地にいた。カリフォルニア州というのはアメリカ合衆国の中でハワイと並んで多くの日系人が居住している地域で、明治時代から日本人の移住が本格化、今もロサンゼルスの中心市街地ダウンタウンの一画にリトル・トーキョー」(小東京)と称するアメリカ最大の日本人街を抱えている。そして冒頭に触れたジャニーズ事務所を生んだ喜多川一家もこの土地と深い関わりがある。

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