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コラム12 さっきまでいい人だったのに……

今回の話は以前書いた「ライブチャットの変な客列伝」に連なる話かもしれません。


チャットレディからよく聞く話で、

「お話してるときはふつうでいい人だったのに、アダルト行為が始まった途端変になって戸惑った……」というのがよくあります。

変になった、というのはバリエーションがありますが、基本的には急激なキャラ変というのが戸惑いのもとになっているようです。

突然Sキャラっぽくなってみたり、逆に甘え口調全開になってみたり、妙なロールプレイを始めてみたり……

女の子の戸惑いは察して余りあります。会話を通じてその人のことを知っていこうとしていたのに、急に行為が始まった途端に人が変わってしまうのですから、いったいどうすればいいかわかりませんよね。
ハンドル握ると人格が変わってしまう人みたいに、ち×こを握ると人格が変わるんでしょうか(笑)

まあ百歩譲ってキャラ変をしてプレイをしたいのであれば、事前に言っておけばいいのになあとは思いますよね。
こういう変なクセって、チャットレディがプロだからこそ指摘されないまま、ずっと変なクセのまま残ってしまっているんでしょうね。そこはちょっと同情します(と同時に自分も怖くなります)。


なんで急なキャラ変が起きてしまうのか。すこし考えてみましょう。

①セックス(およびそれに類する行為)は特別なものと考えすぎている

セックスの特別視がその背景にあるのではないかとことですね。セックスがコミュニケーションの延長にある行為と理解していないと思われます。性欲の解消とか身体の求め合いとかなにか暴力的な発散みたいなふうに思っているんでしょうか。
そういう面だけじゃないですよね。セックスは、話したり触れ合ったり、相手を理解するプロセスのひとつにすぎません。
仮にコミュニケーション的なセックスがしたくないのであれば、事前に言っておくべきですよね。それがマナーです。

②AVなどの創作物に影響を受けすぎている

これは①の内容にかぶる部分はあると思いますが、行為中の語彙をすべてAVやエロ漫画等の創作からすべて学んでしまっているパターンというのはあるのではないでしょうか。
創作物の影響というのは思っているよりもずっと大きなものです。特にほかに学ぶところが限られている行為に関してのイメージの流布は、創作物が支配的な影響をもってしまうことがあります。オーラルセックスがメジャーになったのはAVなどの影響という話はよく聞きますし。
そのためヘンテコな語彙やキャラクターを憑依させてしまうのではという仮説です。


まあでも、豹変する人の気持ちもわからなくない、というのも正直なところなんですよ。
だって、ふつうに会話してるところからアダルト行為に入っていくのってどう考えても変だから(笑)

実際にリアルな対面であれば、ちょっと目を見つめたり身体を触ったりして徐々に雰囲気を変えることができます。
それに対してライブチャットは、慣れたチャットレディでないと、その移行がどうしたって不自然になります。徐々にパンツを脱ぐことができないんです(笑)

だから思い切ってパンツを脱ぐためきっかけのために、キャラを憑依させるというのであればなんとなく理解はできます。
ライブチャットにおけるおばあちゃんの知恵的キャラ憑依芸なのでしょう。


こう考えてみると、ライブチャットというサービスにおける構造的な欠陥のようにも思えてきますね。


ただあえてわたしは提言をしたい!
ふつうに話しているところから、照れながらアダルト行為に入っていくぎこちなさ、恥ずかしさも、それはそれでかなり乙であると!
これこそライブチャットの醍醐味ではないか!と。


チャットレディと2人付き合った経験から、
こんな記事も書いています。
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